ゆかり その後


* このフォトストーリーは「仕組まれた夜会」のその後のお話として書かれています。ストーリーをより楽しむために「仕組まれた夜会」を先に読むことをお勧めいたします。*

 「さあてと、今日もやるか。」

 ゆかりは棚からそれを取り出して机の上においてセットする。

 今ではこの「機械」を使うのが完全に日課になってしまった。

 頭にセットするとちょうど目の位置に液晶画面が固定され耳の位置にはヘッドフォンが当たる。

 いわゆるヘッドマウントディスプレーの形と同じだ。一昔前にはやったシンクロエナジャイザーとよく似ている。

 「うふふ、タケシもたまにはいいものをくれるわね。」

 仕事がいそがしくて疲れて仕方がないとタケシにこぼしたときにいいものがあるとくれたのがこれだ。

 「おまえももう年だからな。」と、にくたらしい一言がおまけでついては来たが。

 はじめて使ったときはまったく信用できなかった。

 こんなおもちゃで疲れがいやされるなんて誰が思うだろう。

 頭にセットしてスイッチを入れると目の前に映像が表示され、音楽が聞こえ始める。

 どういう仕組みなのか、映像は草原であったり大海原であったりするのだが本当に目の前にはてしなく広がっているように見えるのだ。

 風景をみて、静かな音楽を聴くうちにリラックスしてくる。

 そうすると不思議なことに風景をながめているはずの目が何もとらえなくなってくるような感覚にとらわれる。

 見ていながら何も見えない、聞きながら何も聞こえない、しかしながらこの状態がものすごく気持ちよいのだ。

 気がつくとプログラムが終了している。頭が白くなってからの記憶が飛んでしまっている。

 「なあに、これ…。」とつぶやいてふと気付く。身体に生気がみちあふれとっても元気になっていることを。

 「うわあ、すごい。いやされるどころか疲れがふっとんで、今からでも徹夜できそうなくらい元気になっちゃった。」

 これを使い始めてからのゆかりはまさに絶好調だ。

 どんなハードな仕事もバリバリこなしたうえに何本もの合コンを掛け持ちしてもこの機械を使えばまったく問題にならない。

 会社での業績もあがり、合コンのプロデュースで得る金もますます増えていく。

 なにか副作用でもあるのではないかと最初はこわごわながら使っていながら、毎日のように使ってもとりたてて身体や精神におかしなところが出てくるということはなかった。

 元気にはなるが必要以上に躁状態になることもない。

 どちらかというととても落ち着いた気分になるといえばいいのだろうか。

 なんでもどんと受け止めることの出来る精神状態と体調がうまくキープされている感覚だ。

 疲れた顔一つみせずいつも明るい笑顔をふりまく最近のゆかりは周りの誰から見ても輝いて見えている。


 しかしながらまったく問題がないわけでもない。

 今ではいくら仕事や遊びに励んでも力が余ってしまう。

 その余った力が性欲となってあらわれてくるのだ。

 夜、自分の部屋に帰って一人きりになるとどうしようもなくなってついオナニーを始めてしまうようになった。

 以前はせいぜい週に1回ぐらいだったのが、いまでは毎晩2回イくまでしないと眠れないまでになっている。

 「きゅ、きゅ、あ、あああ、くぅうう、いくぅうう…。」この気持ちよさがまた何ものにも代えがたいぐらいよいので余計に癖になる。

 「はあ、はあ、はあ、なんでこんなにいいの…。」ベッドで横たわりながらエクスタシーの余韻を楽しみながら寝る。

 翌日まで疲れが残ることもないし、毎日気持ちいいだけのことで日常生活に支障をきたすわけでもない。

 ただ自分の変化にとまどうだけだ。

 もともと性欲の強いほうではない。恋愛にもそれほどのめりこむほうでもない。

 だからこそ仕事一筋に打ち込んでもこられたし金もためることが出来たと思っている。

 そんな自分が毎夜毎夜はしたなく大声をだしてよがりまくっている。

 「うふ、なんだか変ね。」それも自分の中ですべてが充実していることの一つの現れであるといつしか気にもとめなくなった。

 
 そしてゆかりは今日もいつものように仕事を終え、いつものように帰宅して夕飯をたべ、風呂に入って少しゆっくりしたあと、おもむろにベッドの上で機械を作動させる。

「はああ…。」プログラムが終了し、頭からディスプレイをはずす。

「うふう、うふふ…。」気分爽快で全身にエネルギーが満ちている。

 そして機械をかたづけるとベッドの上でそのままオナニーがはじまる。

 右手がぎゅっと左胸をつかむ。「あ、あはぁ…。」普段の彼女からは想像出来ないほどのイロっぽい声が漏れる。

 「ああ、そこ、そこなのぉ…。」今度はおもいっきり甘えた声であえいでしまう。

 毎日オナニーを繰り返していくうちにいつしか、男性に抱きしめられ愛撫される自分をイメージしてするようになって来た。

 そうすることで気持ちよさはますます高まる。

 ふしぎなことだがあの機械をつかうことでその男性のイメージがすこしずつはっきりしてくるような気がするのだ。

 体つき、髪型、雰囲気、体臭、そしてあそこの形や大きさまで、ぼんやりとしていたフォーカスが次第に合ってくる。そんな感じ。

 いまではその声まで聞こえてくるようだ。でもまだまだ顔ははっきりとはイメージできない。

 男らしくステキでたくましく自分を抱きしめてくれる男。

 「ああ、いい、いくの、いっしょにイってぇ!!」イメージ上の彼氏と何度も一緒にイくことでオナニー以上の幸福感に満たされる。

 「ふ、ふうう、何だろう、変なの。」頭でおかしいと思っても、いままでこれほど心身ともに充実したことはない。

 そうしてイメージ上の理想の彼氏に毎晩犯されることでゆかりはますます充実感と幸福感に満たされていく。

 
 そんなある日。

 仕事の帰り道、携帯がなった。タケシからだ。

 「もしもし?」

 「ああ、もしもし、俺。」

 「!」ジュン…。

 タケシの声を聞いた瞬間に腰のあたりをなんともいえない感覚が貫く。

 ゆかりは気付いてはいないが股間は一瞬にして湿ってしまっている。

 「はぁ…。」

 「ん?どうした?ゆかり。」

 「あ、ああ、なんでもないの…。ちょっと立ちくらみがしただけ。で?ひさしぶりね、何の用?」

 「ああ、ご無沙汰なんで久しぶりに会いたいと思ってな。頼みたいこともあるし、あの機械の効果も聞きたいし。」

 「はぅ…。え、ええ。いいわよ。じゃ、8時に例のショットバーでいいかしら。」

 「ああ、8時だな。じゃ。」

 電話では平静を装ったゆかりだが電話が切れた瞬間にすわりこんでしまう。

 「はあ、はあ、はあ。私なんでこんなにドキドキしてるの。やだ、すごくムラムラしてきちゃってるぅ。」

 タケシの声をおもいだすだけで胸がしめつけられるような気がしてしまう。どういうことだろう。

 タケシに恋愛感情をいだいたことはない、それらしく迫られたこともあるがいつもはねつけてきた。

 もちろん肉体関係なんかはない。あんな遊び人とつきあおうなんて女の気が知れないといつも思っていた。

 それが今日は声をきいただけで腰がくだけたようになってしまった。

 なんでだろう、なんでだろう…。

 そして思い当たる。毎晩私を抱いてイかしてくれるイメージ上の理想の人の声にとても似ていたのだと。

 「タケシ…タケシが?」

 いままで考えもしなかった。でも、ひとつひとつ思い出していくと理想の人の特徴はすべてタケシに一致する。

 「私は…毎晩、タケシに抱かれていたの?」

 理想の男の姿が完全に像をむすんだことで、いっそう胸をしめつけられる気分になってきた。

 「ああ、ドキドキしちゃう。なんだか熱いわ。」

 がらにもなく取り乱すゆかり。

 それが単に自分のおもいこみなのか勘違いなのか、タケシに会ってみればきっとわかるだろう。

 気合を入れて化粧を直す。

 
 タケシは先に来て待っていた。

 「よお。」

 「あ、ええ、あ、こんばんは。待った?」ドキドキがとまらない。変に意識してしまっているからだろうか。

 「どうしたんだよ。なんだか他人行儀だぜ、今日は。」

 「え?そ、そう?そんなことないわよ…。」といいながらもはっきり目をあわすことができない。

 タケシの声が心と身体を揺さぶる。彼の視線を浴びているという感覚が幸福感を呼び起こす。

 「ああ…、これって…、やっぱり…。」

 毎晩想像の中で抱かれている男と同じオーラがタケシから後光のように立ち昇っているのがはっきりと感じられる。

 「元気そうだな。どうだ、あの機械は。」

 「あ、ええ、おかげさまでとっても調子がいいわ。タケシもアレを使ってるわけ?」

 「まあな。」

 タケシも私を思い浮かべながらオナニーをしているのだろうかとつい考えてしまい、顔を赤くするゆかり。

 「ん?どうかしたか?」

 「いえ、なんでもないの。で、何の用なの?」

 「ああ、今度またパーティを企画するんで、女の子を10人ほど斡旋してもらえねえかなと思ってな。」

 「ええ、いいわよ。ランクはどれくらいがいいのかしら。」

 「今回は、そうだな、だいたいAランク程度でいいんだが、一人か二人SSランクを混ぜてくれるとありがたいな。」

 「わかったわ。手配しとく。来週中ぐらいにリストを渡せると思うけど。」

 表面は取り繕ってはいるが、とろける様な恍惚感が身体の芯から湧き上がってくるのをとめることができない。

 「うん、それでいい。よろしくたのむわ。じゃ。」

 「え?」タケシが立ちあがって行こうとしたのでゆかりはあわてる。

 いつもなら、半分冗談にせよ一応何か誘いをかけてくるタケシなのだが今日は妙にあっさりと帰ろうとする。

 「あ、ちょ、ちょっと…。」

 「ん?なんだ?」

 「あの…、今日は、あの、私、ヒマなん…だけど…。」海千山千のゆかりとも思えないおどおどした態度でちらちらとタケシを見ながら恥ずかしそうに引きとめようとする。

 タケシはニヤリと笑う。

 「ふうん…、俺とどっか行きたいってか。」

 「いや、あの、いつもお世話になってるし、ちょっとぐらいはお付き合いしても、その、いいかな…と。」

 ドキドキが止まらない。身体があつい。

 「そうか、じゃ、別んとこで飲みなおすか。」

 それを聞いてゆかりはうれしさを抑え切れないといった笑顔になる。

 店を出るとタケシは馴れ馴れしく肩をだいて歩き出す。

 ゆかりはそれを拒否することができない、いや、むしろうれしくてたまらないぐらいだ。

 しかし、まだ弱みを見せたくないという意識がはたらくのか、一応いやそうな態度はとってみる。

 「やあだ、やめてよ、はずかしいじゃない…。」 

 その声の調子はぜんぜんイヤそうには聞こえないのだが本人にはわからない。

 
 次の店でもゆかりはただ、タケシの声を聞き、タケシの顔を見つめるだけでひたすらポーっとなってしまって何やら上の空だ。

 「でな、結局カズは一人で帰るハメになっちまってな…、おい、きいてるか?」

 「え、ええ。あ、ごめん。ぼーっとしてた?酔ったのかしら。うふ。」

 ゆかりはとてつもない幸福感につつまれながら、このままタケシの胸にとびこんでしまいたい衝動を必死で抑えているのだが、もうあまり持ちそうもなくなってきている。

 「で?今日はどこまでつきあってくれるんだ?」

 「やだ、な、なによ。私はそ、そんな安い女じゃ…。」

 本当はこの場で押し倒してしまいたいぐらいの気分なのだが最後の女の意地で突っ張ってみる。

 でも、もしこのままタケシが帰ってしまったらと思うとどうしようもなく不安になってくる。

 「いいだろ。一回ぐらい。」耳元でタケシが抑揚のない声でボソッとつぶやく。

 「そ、そうね、一回、だけ、くらいなら…。」目をそらして答えてしまうゆかり。

 息があらくなる。心の中ではバンザイを叫んで飛び回りたいほどうれしくてたまらなくなっている。

 「はぅ、う…。」

 タケシに手を握られた瞬間、すでにゆかりの身体は完全に準備完了の状態になっていた。


 ホテルの一室でタケシに全裸で抱きしめられた瞬間、かろうじて自分を抑えていたタガもあっさりと外れてしまった。

 「ああ、ああん、タケシぃ、すき、すきいいい…。」

 相手の全身をキスぜめにする、股間のモノを口に含みうっとりと口と舌でいたぶり始める。

 「おお、いいぜ、ゆかり、おふぅ…。」

 「ほご、ふきぃ、はへひぃ…。」涙が出るほど感動している。全身で感じてしまっている。

 そしてタケシに挿入された瞬間、ゆかりは激しくイってしまった。

 「ああ、ぅう、こんなすごいの、はじめてなのお…。」そのオーガズムは何十分も絶えることなく続いた。

 長い長い一戦を終えるころにはゆかりは意識朦朧となり、ついに失神してしまった。

 「ふうう、すごかったぜ。ゆかりもすごいが、まったく洗脳ってやつはとんでもねえな。こっちのほうがやみつきになっちまいそうだぜ。」

 タケシはたばこをふかしながら満足げにつぶやいた。

 
 
 そして何事もなかったように、ゆかりはまた充実した毎日を送っている。

 むろん今でもあの「機械」を毎日の習慣のなかで欠かすことはない。

 「機械」を装着したゆかりは今日も完全にトランス状態に陥っている。意識はすでになく気分だけが彼女を支配している。

 彼女の見ている液晶画面が広大な風景から別のものに切り替わる。

 「はぁ〜。」条件反射的にため息がこぼれた。

 男の顔が目の前いっぱいにひろがる。タケシの顔だ。

 ヘッドフォンからはナレーションの声が流れ始めた。

 「あなたは彼といると、とても幸せです。心も身体も満たされる。心地よさ、気持ちよさで満たされてしまいます。
 
  彼がいないととてもさみしくつらい…。彼がよろこぶことがあなたの喜び。そう、今あなたは彼と幸せな家庭を築きたい。

 彼の子供を孕みたい。もうそうしたくてそうしたくて、たまらなくなっています。今はそれ以外のことは考えられないくらい、

 彼が好き、彼と暮らしたい、彼を愛したい、彼の子供を生みたい…。」

 ナレーションが数十回くりかえされたあと、プログラムは終了処理を開始した。


 「あーあ、ふうう。きょうも爽快っと。」

 ゆかりは何も覚えていない。しかし暗示は確実に彼女の心の中に刻み込まれている。

 なんとはなしにぽつりと呟く言葉。

 「結婚か…。」

 自分で自分の言葉に気づきあわてるゆかり。

 「え?やだ、私なに言ってんの。結婚って、まさか私がそんな…。でも、タケシと結婚できるとしたら…。」

 そんな想像にうっとりとした気分につつまれてしまう。

 「結婚…か、それも、いいかもね…。あ、ふうぅん…タケシぃ…抱いてぇ…。」

 またオナニーが始まる。タケシの子供を妊娠する自分を想像しながらのオナニーはいつもに増してはげしく、そして気持ちがよかった。


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