仕組まれた夜会



 大都会の夕暮れ。高級車に乗った二人の男が合コンの待ち合わせ場所に向かっている。

 運転しているのは派手なスーツやアクセサリーでホストっぽく、びしっと決めた若い男。

 助手席にはやや童顔ではあるがイケメンにはほど遠い小柄な男が乗っている。


 「タ、タケシさん、今日はかわいい子、来ますかねえ。」

 「ああ、今日は特に上玉頼むってゆかりに念おしといたから心配すんな。この前いたような半分ばけもんみたいなやつは来ねえよ。」

 「えへへへえ、楽しみだなあ。」

 「カズ、おめえ、楽しみって、まだお持ち帰りもしたことねえんだろ。」

 「へい…。お持ち帰りどころか番ゲすら一回もねえっす。」

 「なさけねえなあ。何のために合コンやってんだよ。」

 「へえ、すいやせん。」

 「でも、まあ心配すんな。今夜は全員もれなくお持ち帰り、いや、その場でお召し上がりかもしんねえな。」

 「ええっ、マジっすか。」

 「その代わりちょっと金がかかんぞ。持ってきたろうな。」

 「へい。俺とそれから残りの二人からも10万ずつ集めときましたから。でも…こんなにあつめてジュエリーでもプレゼントするんすかあ?」

 「ふふ、まあ見てな。いっとくけどな、俺がネコババするわけじゃねえからな。これでも予算ぎりぎりってところだ。あ、それから行く前に一人ひろってくから。」

 「え?あいつら電車で行くって言ってタっすよ。」

 「残りの二人じゃねえよ。」

 タケシは高層ビルのたちならぶ街路のわきに車を止めるとどこかへ電話をかける。

 カズが助手席で首をひねっていると、どこからかサラリーマン風の男があらわれて車に近づいてきた。

 「おおい、こっちだ。」タケシが手を振ると男はまっすぐこちらにやってくる。

 カズも見たことがない男だ。

 「どうも、お待たせいたしました。」

 「おお、すいませんね。あ、こいつはカズっつって今日の参加者の一人。よろしくたのみますわ。おお、カズ。こちらはなあ、マインドコントロール社の吉田さんだ、ちゃんとあいさつしとけ。」

 「え、ええ?今日は4対4でやるんじゃなかったんすかあ!?ひどいっすよう。俺、あぶれちゃうかもしんねえのにぃ。」

 「バカヤロ。この人はゲストで参加はするけど関係ないの。ま、関係ないことはねえけどなあ…。」

 カズは泣き顔になっている。

 「タケシさん、何わけのわかんないこと言ってんすかあ。」

 「バカ。吉田さん笑ってんじゃねえか。すいませんねえ。こいつは根っからバカなもんで。」

 「あ、どうも。私、こういうものでございます。今日はよろしくおねがいもうしあげます。」

 サラリーマン風の男はカズに名刺を差し出す。

 名刺には「マインドコントロール社。催眠術師 吉田誠剛。」と書いてある。

 「へ?あ、どうも…。は、はあ…。催眠術師…。あ、わかった!今日はマジックショーをやるんすね。イリュージョンってやつか。」

 「バカ。催眠術とマジックは違うだろうがよ。もういい。お前はただ、黙って見てろ。いいな、ぜったいに吉田さんの邪魔だけはするんじゃねえぞ。」

 「へい…。」



 待ち合わせ場所にはすでに他の二人の男が到着していた。

 「あ、タケシさん。お疲れ様です。」「どうも、お疲れ様です。」

 長身の男と太ってめがねをかけた男がタケシにあいさつする。

 「おお、待たせたか。ゆかり来てっか?」

 「あ、まだみたいスけど。」

 「そうか…。おお、お前らにも紹介しておくわ。こちらマインドコントロール社の吉田さん。」

 吉田が挨拶し名刺を差し出す。

 名刺を受け取って、カズ同様二人もなにやら腑に落ちぬ表情をしている。

 「タケシさん、今日は、その、俺たちみたいなのを合コンにおよびいただきありがとうございます。」

 「ああ、おまえらいつもよく働いてくれるからな。たまには楽しんでもらおうと思ってな。今日はスゴイことになるから期待しとけよ。」

 「は、はあ、どうもありがとうございます。」

 もうひとつ風采のあがらぬこの二人の男はタケシの学生時代の後輩で、タケシがプロデュースするパーティーの下働きをいつもやらされているのだ。

 たまにメンバーがたりないときは合コンに参加させられたりもするのだが今日は特別な合コンということでタケシに呼び出された。こんなことは初めてだ。



 そうこうするうちに女性陣が到着する。

 「おまたせー。」

 なるほど、やり手っぽい濃いめの化粧の美女が声をかけてくる。

 「ゆかり、遅いじゃないか。どうも、みなさん初めまして。」

 ゆかりが連れてきた3人の女にタケシが声をかけるとそれぞれに会釈を返した。

 タケシはゆかりだけにそっと耳打ちする。

 「さすがだな。いい娘そろえてきたじゃねえか。」

 「あったりまえでしょ。私を誰だと思ってんのよ。それより紹介料。まちがいないでしょうね。」

 「わかってるよ。10万きっちり渡してやるから心配すんな。それより、今夜は終わったら俺とつきあってくれんだろ。なあ。」

 「だーめ。悪いけど私、男なんかに興味ないっていつも言ってるでしょ。明日も3件ぐらい掛け持ちで、それのチェックとかアポとか忙しいの。稼がなくちゃなんないんだから。」

 「ケ、一流企業の秘書さんがそんなに金ためてどうすんだ。銀座にクラブでもだすつもりかよ。」

 「ま、そんなとこかしらね…。」ゆかりがうそぶく。

 「タケシさん、そんなところで二人でいちゃいちゃしてないで早く行きましょうよう。」

 待ちくたびれたカズが声をかける。

 「うるせえ、いちゃいちゃなんかしてねえよ。バカヤロウ。」

 カズは、ふられて機嫌の悪いタケシにぽかりとなぐられる。

 「いてえ。」

 「ほら、いくぞ。ちゃんとついて来い。」

 男と女はそれぞれに固まってあるきながら見るともなくお互いをチェックしている。

 傍目には、どう贔屓目にみても女性陣の方が圧倒的に輝いている。

 タケシ以外はややしょぼくれた3人の男とごくまじめそうなサラリーマン風の吉田。

 アンバランスな合コンの一行はパーティー会場へ到着した。



 「今日はパーティーにご参加いただき、どうもありがとう。最高級の夜景と料理を用意したんで、十分にたのしんでください。じゃ、かんぱーい。」

 タケシのあいさつから合コンは始まった。

 「じゃ、まず食事の前に自己紹介からいきましょうか。えーと、俺は沢木猛。28歳。仕事は…ま、青年実業家ってところかな。シャイで地味な性格です。趣味は車と読書。じゃ、つぎ。」

 「シャイだって…よく言うよ…。」ゆかりが、聞こえないほどの小さな声でぽつりとつぶやいた。

 

 「た、谷村和秀です。カズって呼んでください。っていうか、こんなきれいな人ばっかで俺、あがっちゃうなあ。えへへ。あのう、そのう、年は23歳。スポーツ観賞が趣味です。よ、よろしくう、でへへへ。」

 カズは、こう見えても実家は資産家で仕事にもつかず毎日ぶらぶらと遊んでばかりといううらやましい身分だ。

 タケシの主催するパーティーや合コンによく参加するので実はタケシにとってはお客さまなのだが何故か弟分をきどっていつもタケシの後ろにくっついている。



 「川口陽一郎です。25歳。仕事は今バイトしながら役者めざしてます。特技はギターと空手。2段です。よろしくおねがいします。」

 身長もそこそこありスポーツ神経も人並み以上のものを持っているのだが本人が思っているほど女の子にはイケてると思われていない。

 雰囲気が暗く、なんといっても花がないキャラクターだからだ。

 就職もせず芸能界入りをめざしオーディションを受けては落ちる生活もずいぶん長くなる。

 「…ってか、汁男優ばっかやってんだけどな…。」カズが小さな声で聞こえないようにボソボソと突っ込みを入れる。



 「西川広巳です。27歳です。あの…フリーターです。しゅ、趣味は映画、とか、ビデオとか見ることです…。す、すいません。こういうのは慣れてないもんで…。デへへ。どうも。」

 自他共にみとめる変態だ。ロリコンおたくで少女への執着は並々ならぬものがある。

 犯罪ぎりぎりのところでなんとか踏みとどまって市民生活をおくってはいるが…。

 「…ビデオっつってもロリ専門なんだけどな…。」ふたたびカズがボソボソ言う。

 「おめえ、ぶつぶつうるせえんだよ。」隣に座っているタケシが机の下でカズの足を蹴飛ばす。

 「いってえ…。すいやせん…。」

 そしてマインドコントロール社の男も挨拶をする。

 「吉田誠剛といいます。31歳です。え、と、特技は催眠術です。」

 女性陣が少し反応する。

 「催眠術?」

 「ええ、よろしければ後でお見せしてもよろしいですよ。」

 「ふうん。」吉田の意外な特技は4人の女の好奇心をくすぐったようだ。

 吉田に注目があつまってカズはあまり面白くない。

 「ちぇ。なんだよ…。」



 女性陣も挨拶を始める。

 「どうも、秋庭ゆかりです。仕事は、OLしてます。今日はこんな豪華なパーティーに出席できて光栄です…。」

 場慣れした態度ですらすらとそつなく挨拶をする。この合コンのことはすでに頭になく今月はあといくら稼げるか、そっちのほうが気になって仕方がない。



 「岡崎和奈です。イベントコンパニオンとか、してます…。」

 イベコンをしているだけあってなかなかの美形だ。スタイルもかなりメリハリのきいた男好きするプロポーション。

 合コン慣れはしているようだが、今日の合コンはハズレと感じているのか、ノリはもうひとつだ。

 今日の参加者でただ一人のミニスカート、そしてヘソだしファッションに男たちの視線がどうしても集中してしまう。



 「矢嶋暎子と申します。本日はお招きいただきありがとうございます。家事手伝いです。たまにお父様のお仕事を手伝っています…。」

 上品におっとりと話し出した矢嶋暎子は、くりっとした目のお嬢様タイプ。というか実際に父親が大企業の顧客を数多く持つ一流会計事務所を経営しているという本物のお嬢様。

安くはないであろう、おとなしい感じの白いドレス。リボンでくくってポニーテール風にした長い髪とよくマッチしている。

 しかしこのお嬢様、見た目には楽しそうににこにこしてはいるが内心は完全にシラけている。

 いつもは芸能人やらマスコミ関係、IT関連企業社長などの参加する豪華な合コンばかりにさそわれる暎子にとってはこれだけ貧乏くさくてつまらなさそうな男がそろっている合コンは初めてだ。

 いつも世話になっているゆかりに声をかけられたのと豪華なレストランでの食事につられてつい出てきたのだが一刻も早く帰りたくて仕方が無い。



 「あの、青木雪枝といいます。秋庭さんと同じ部署につとめている後輩です。えと、こういうところは初めてなのでよろしくお願いします。」

 最後に一番小柄な女の子がおどおどと消え入りそうなかわいい声で話し始めた。

 20歳は超えているのだろうが、ダメージジーンズに、フリースといったラフな服装と化粧っけのあまりない愛くるしい小顔が少女っぽい印象を与える。

 ゆかりの後輩とは言ったがおそらくまだ入社して間もない新人なのだろう、他の3人には無いういういしさが感じられる。

 しかし彼女も合コンなどには興味はなく、これもゆかりに無理やりつれてこられたのでやっぱり早く帰りたいと思っているようだ。

 終始うつむき加減で時おり少しおびえたような表情を見せるこの少女っぽい娘をカズはひと目で気に入ってしまった。

 「いいなあ…。かわいくて…。」といいながらさっそく机の下でメールを打つ。

 相手は二つとなりの西川だ。

 『ゆきえちゃんはオレがいただきますからね。よろしく。』

 まずはロリ趣味の西川を牽制しておこうとしているのだ。

 『どうぞ、オレはエイコちゃんをねらうから。』西川からメールが帰ってくる。

 意外にも西川はお嬢様を気に入ったみたいだ。



 ゆかりの連れてきた3人の女を見てタケシは満足していた。

 ゆかりに示した条件の「合コンによくある、オチ、オマケ、関西系の排除」は確かに満たしていたしどの女の美しさも申し分ない。そこいらの合コンではお目にかかれないトップクラスだ。

 ゆかりも含めてどの女もノリが悪いが、今日の場合はそれはたいした問題ではない。

 タケシは吉田をチラリとみて、人知れずニヤリと笑みをこぼした。



 食事もほぼ終わり、雑談が始まる。映画の話題やら、仕事の話題やら男性陣が一生懸命、話をふるのだが、女性陣はおざなりに答えるだけでまるっきり盛り上がらない。

 そうこうするうちに吉田の催眠術の話がでる。

 「催眠術なんてどうして始めたんですか?」ゆかりが吉田に聞いた。

 「へへ、どうせ女の子に掛けて、やらしいことしようと思ったんじゃないの?」さっきから吉田にばかり注目が集まって面白くないカズがチャチャを入れる。

 「カズちゃん、あんた、うるさいわよぅ。私は吉田さんに聞いてんの。」

 「へ…。」ゆかりに怒鳴られて首をすくめるカズ。

 「はあ、その、昔、ストレスでひどく精神状態が不安定になったときがありまして、その治療で通った催眠療法の体験がきっかけですね。自分で自分に暗示をかけて心をときほぐすために始めたのですがやっているうちにだんだんと面白くなってきて専門の先生について勉強するまでになりました。」吉田がとつとつと語る。

 「へええ、今でも掛けられます?」

 「まあ、簡単なものなら…。そうですね、ちょっとやってみましょうか。みなさん、座ったままで結構ですので両手の指をぐっと組んで腕をめいっぱい伸ばして見てください。」

 吉田を除く全員がテーブルの上にぐっと指を組んだ腕を突き出した。

 「はい!そのまま固まって動かない!!」

 「え?」

 「うそ?」

 「やだ、なんで?」

 「ぐううう、まじ?うごかねー。」

 みんなパニックのような状態になる。そのなかでタケシだけは平然とした顔をしているのだがそれに気づくものはいなかった。

 「吉田さん、動かないよ。どうなってんの?」

 「じゃ、私が手をたたくと動くようになります。パン。」

 「はあ。」

 「うごいた…。」

 「す、ごーい…。」

 「ええ?ねえ、なんで、なんで?なにしたのお?」

 みんな興味津々だ。吉田の催眠術は一瞬にしてみんなの心を奪ってしまった。

 「いやいや、そんなに驚かれるほどたいしたことではないんですよ。人間はちょっとした暗示で操られてしまうこともあるということです。」

 「私、催眠術ってゆっくりと、だんだん眠くなるーって、やるもんだと思ってたのに。」

 「まあ、そういうやり方もありますが、ただ催眠というのは眠って意識がなくなるわけではないんでそこら辺を誤解している方が多いようですけど。」

 「ふうん、他に何か出来ます?」

 暎子が好奇心に満ちた目で吉田に尋ねる。

 「そうですね…。」吉田はチラっとタケシを盗み見る。タケシはちいさくうなずいて目配せをする。

 「たとえば…。」吉田はたちあがり矢嶋暎子の後ろに回る。

 さっと目隠しをするように彼女の顔に手を当てると「はい、気が遠くなる。」

 一瞬にしてカクっと暎子が首を垂れる。

 あぜんと見ている残りのメンバー。

 吉田はすかさずゆかりに近づくと同じようにゆかりを失神させる。「はい、あなたもスーッと気が遠くなってしまう。」ガクッ。

 つづいて和奈。「はい、気が遠くなる。」コクン。

 そして雪枝も「はい、そのまま失神する。」カクン。

 またたく間に4人の女は眠りこけてしまった。

 「す、すげえ…。」カズがあんぐりと口を開けてみている。

 「どうでしょうか?」吉田がタケシに尋ねる。

 「いやあ、さすが。何度見ても見事な手際ですねえ。」

 「いやあ、すごいっすね。タケシさん。ええ?そいじゃ俺たちも眠らされちゃうのかあ?やだなあ。」カズが調子っぱずれの声で叫ぶ。

 「はあ?カズ、おめえ何言ってんだ。」

 「だって、せっかくの催眠術ショーだから女の子にも見せてあげないと駄目じゃないスかあ。」

 「バカ。俺がわざわざ催眠術ショー見せるために吉田さんよんだと思ってんのか。まあいいや、だまって見てろ。吉田さん、お願いします。」

 「はい、じゃ、みなさんお気に入りの女性の正面に移動願いますか。」

 さほど揉めることもなく、ゆかりの前にタケシ、和奈の前に川口、暎子の前に西川、雪枝の前にカズと席が決定した。

 「では、女性の方に暗示を入れていきます。」

 吉田は女性陣一人一人の肩に順番に手をかけながら暗示文をささやく。

 「いま、あなたは深い催眠のなかでとっても気持ちいい。そしてとても素直に私の言うことを聞いてしまいます。これから私が3つ数えて手をたたくと、とっても気分よく目覚めることが出来る。そして目を開けて見ることが出来るあなたの真ん前の男性がとても気になります。なんだかとっても素敵で興味をもってしまう。とてもその人のことをよく見たい、声が聞きたい。そしてそうすることでとっても気分が高揚して楽しくなってしまう。
 もう、どんどん楽しくなってものすごくハイになってきます。そして私がまた次に手をたたくとあなたはまた気持ちいい催眠の世界にもどります。必ずそうなる…。」

 ひととおり4人に暗示を与え終わると吉田は手をたたく。

 「1、2、3、パン!」

 「え?」「は?」「うん?」「く?」4人の美女が目を開ける。

 
 「どうですか?ご気分は?」吉田が目を覚ました4人にやさしく語りかける。

 4人はまだ少し寝ぼけたような表情でぽかんとしている。

 「はあ、あ、なんだかすっきりした…ような…。あ。」

 「なんか、気持ちよかったです…。え。」

 「まだ、なんかぼんやりして…あれ?」

 「え?え?あら?」

 何か意外なものを発見したかのように一人一人の視線が目の前の男に止まる。

 女たちは意識がはっきりしてくるとともに、まるで吸い込まれるように目の前の男から目線がはずせなくなってくるのだった。

 ゆかりがタケシも今まで見たことのないトロンとした表情とあまえた声で話しかけてくる。

 「あれぇ?タケシィ…。あんた今日なんかイケてない?」

 「オレはいつでもイケてんだよ。それよか、お前、今日いつもよりかわいいぜ。」

 「ええ?うふふ、そうお?えへ、えへへへ…。」

 何バカなこと言ってんの、と返されると思いきや無垢な少女のように赤くなって照れるゆかり。目の光が確かにいつもと違う。

 守銭奴で年の割には世の中にスレきっているゆかりがこんな表情をするとはタケシも思いもよらなかった。

 「ゲ、マジかわいくなってやんの…。」タケシはごくりと生唾を飲む。

 ゆかりは妖艶な微笑をうかべてタケシを見つめ続けている。



 岡崎和奈もさっきとはうってかわった媚びた表情でしきりに川口に話しかけている。

 「川口クンて、空手やるんだあ。私も格闘技好きでさあ、そっち系のイベントの仕事もしたりするんだぁ。」

 「う、うん。」

 「ちょっと拳握ってみせてえ。」

 川口は拳を握って空手の突きのように和奈のまえに突き出す。

 「うわあ、男らしくて素敵い…。」和奈は川口の拳をなでまわしてうっとりとしている。

 「ねえ、私が危なくなったらぁ、この拳で守ってくれたりする?」

 「あ、それはもちろん…。」

 「わあ、うれしいい!!」本当にうれしそうに拳をほお擦りし始める和奈。

 川口はおよそ男らしいというイメージとは正反対のいかにも変態じみたイヤらしいニタニタ笑いをこぼす。



 矢嶋暎子は両ひじをテーブルの上について手のひらを広げその上に顔をのせて少し小首をかしげるように微笑みながら西川をじっと見つめている。

 「うふふ、あのう、西川さんて、どんな女の子が好きなのぉ?」

 「ええと、その、むふう、純真でまだ何もけがれを知らなくて天使みたいな…。むふ」

 かわいい女の子に話しかけられるというめったにない状況に西川は興奮して鼻息が荒くなる。

 「ふうん、西川さんってロマンティストなのね…。」

 暎子はまっすぐに西川の瞳を見つめている。西川のほうが気後れするぐらいの強い視線だ。

 「そいで、むふ、肌の色なんかすけるように白くて、毛なんかまだぜんぜん生えてなくて…。」

 「毛?」

 「あわわわ、むふふふ、ケ、ケ、化粧なんかしなくても美しさが全く変わらないような人…なんかいいなあなんて、むふ。」

 「うふふふ、西川さんておもしろーい。」うれしそうに暎子はさらにうっとりと西川を見つめ続ける。



 「…雪枝ちゃん、彼氏いるんでしょ?」

 青木雪枝にじっと見つめられて、かえって間がもたなくなってどうしていいかわからなくなったカズがくるしまぎれに声をかける。

 「ふうん…。あ、ごめんなさい。つい見とれちゃって…。彼氏…ですか…そんなのいませんよう。やだ、なに言ってるのカズさんたら。」

 照れて笑う雪枝のあどけない笑顔にノックアウトされるカズ。

 「うへえ…。でも、そんなにかわいいんだもん。周りの男がほっとかないでしょ。」

 「えー?私、かわいいですかあ!うれしいい!!カズさんにかわいいなんて言われちゃったああ!!!」

 目に涙をうかべるほどの彼女の異常な喜びかたにカズのほうが面食らう。

 「ああ、はあ、…で、雪枝ちゃんのタイプってどんな人かなあ。」

 「もう、カズさんったら鈍いんだから。うふふふ…。」

 そう言って上目遣いで甘えた目をする雪枝。

 「え、え、えええええ!ま、まじっすかああ!やったあ…。ふわあ…。」

 雪枝に好かれていると知ってカズは腰が抜けたようになってしまう。



 合コンは一転して非常に盛り上がってくる。男たちの一言一言に女たちは異常に反応する。

 「キャハハハハ!!」「イエーイ、フウー!!!」声を出している本人たちもわけがわからなくなってきているぐらいだ。

 自分たちの声にさらにハイになっていく美女たち。

 「パン。」

 そして突然の吉田の手をたたく音で4人はいきなりがっくりと座り込んで首をうなだれる。

 「さあ、あなたたちはとっても気分がいい。楽しくてたまらない。自分の理想とも思える男性たちとめぐり合えたことで最高の幸せを感じています。
 そして彼らが楽しいことはあなたたちももちろん楽しい。今からすることをあなたたちはもう無条件で受け入れてしまって何の疑問ももてない。何をしろと言われても楽しくて仕方なくなる。必ずそうなる。必ずそうなる…。」

 吉田はさらなる暗示を4人の女に与えたのだった。

 「もう、少々の無茶なことでも平気で出来てしまうようになってます。試してみてください。」

 吉田はごくビジネスライクに落ち着いた声でタケシに言う。

 「そうですか。おう、カズ、何か考えろ。」

 「はあ、そうですか。どうしようかな…ちょっと考えさせてくださーい。」

 カズが考えている間に吉田は女たちの目を覚まさせる。

 「はい、目をあけてください。あなたたちはとっても興奮して楽しい状態です。」

 目を開けた4人はらんらんと瞳を輝かせている。

 タイミングよくカズが叫ぶ。

 「じゃ、いきまーす。王様ゲーム!!!」

 「ヒュー!ドンドンドン!」男も女も全員が大盛り上がりだ。

 「じゃ、みんなこれ引いてくださーい。」

 全員が数字の書いた割り箸を引く。

 「じゃ、せーの…。あれ、おれ王様だ。」

 カズが予定通り王様を引き当てる。

 王様を自分のところに持ってくるのはカズの得意技のひとつなのだ。

 「じゃあ、3番と1番で乳首当てゲーム!!!」

 「ええ?」「むふう。」暎子と西川が当たったようだ。

 「順番に相手の乳首だと思うところを服の上から両手の人差し指で突いてください。当たったらアフンって言うんだよ。当たった人はおっぱい揉み放題!!」

 「ぎゃはははは。」「やあだああ、あはは。」普通なら大ブーイングのはずだが女の子には大うけだ。男たちはゴクリとのどを鳴らす。

 「おいおい、西川が当てたらいいけど、暎子ちゃんが当たっても男のおっぱい揉んで何が面白いんだ。」

 「じゃあさ、ちんちん揉み放題にしなよう。はは…。」

 「ようし、それ、いってみよー。」和奈の提案がすんなりと受け入れられる。

 じゃんけんの結果、西川が先攻となる。

 「むふふふふ…。いくぞう、さあ、暎子ちゃんの、ちくびわぁ…ここだ!」ツン。両手の人差し指の先がこんもり膨らんだ白いドレスの胸にふんわりつきささる。

 「ブッブー!はずれええ。」西川の残念そうな顔。でも柔らかい指先の感触がなんともたまらない。

 「じゃ、私、いきまーす。西川さんの乳首わぁ…、ここだぁ!!」ツン。こちらもたっぷりの肉の中に暎子の白い指が突き刺さる。

 「ブー、むふふ、はずれえ。」でも暎子は楽しそうにケラケラ笑っている。

 「ようし、今度こそは当てるぞ。むふ。実は結構上付きだったりして…。ここだぁ!」ツン。

 「うっふん、当ったりー。」暎子が少し腰を引いたような姿勢でうれしそうに宣言した。

 「やったあ。じゃあ、揉んじゃいまーす。がば、もみもみもみ。むふう。」

 間髪をいれず西川は暎子の胸をわしづかみにして激しくグニグニと揉みしだきはじめる。

 「あはあん、やあだあん。」暎子はいやがりもせず、うれしそうに体をくねらせて西川のするままに任せている。

 男の目から見ても執拗でイヤらしい揉み方なのだが女性陣はいやな顔をするどころか大喜びではしゃいでいる。

 「ギャハハハハ!!」「イヒヒヒー!!」「西川さん、ラッキー!!」「もっともめー!」

 西川も声援にこたえて揉み方にさらに熱が入る。

 「むふむふむふう、もーみもみもみ、もみ、もみもみ、もみもみもみもみ…。むふふう。」

 「はあ、はあ、はあん…。」暎子も息が荒くなってくる。

 いつまでたってもやめない西川に女よりかえって男のほうがうんざりしてくる。

 ついにタケシが声を掛けた。

 「おいおい、もうそれぐらいにしておけよ。暎子ちゃんの番がまだ残ってるだろ。」

 西川がやっと手を止める。暎子の顔は上気して赤くなっている。もう発情しはじめているかのような顔つきだ。

 「はあはあ…、うふふ。じゃ、わたしも西川さんの乳首当てちゃうから…。ここだ!」ツン。

 「むふう、当たりい。」当てられたのにうれしそうな西川。

 「やったー!!」満面の笑顔で喜ぶ暎子。

 「じゃ、私も揉んじゃうわよう。」その美しい白い手が西川の股間にむかう。

 西川の目が期待に輝く。

 「むんず!」

 「わふう。」

 「もーみもーみ…。」

 「おう、はうううう、むふふふうう、キモチイイー!!!」

 「もみもみ、もーみ、もみもみ、シュッシュッシュッ…。」

 最初は右手だけで全体的に揉みあげていたのだが、勃起してきたことがわかると暎子はサオを中心にしごき始めた。

 「うわ、あ、あお、やばい、やばいって、暎子ちゃん、むふう、むふう…。」

 「だーめ、許してあげない。さっきいっぱい揉んでもらったぶんお返しだよう。うふふ。しゅ、しゅ、しゅ…。」

 暎子はそう言うと股間をしごきながら西川の耳の辺りにふうーっと息をふきかける。

 「ふわあああ、すげえ、すげえ、きもちいい…むふふ…むふん…。」

 「いっちゃえ、いっちゃえ、いっちゃえ…。」女性陣の大合唱。

 男たちは半ば呆然として事態を見つめるだけだ。

 そして。

 「あ、あ、ああ、あ、むふ、むふ、ふううううう、どぴゅ。ぴゅ…。」

 西川はついに射精してしまった。ズボンに黒いしみが浮き出てくる。

 「やったー。」暎子はガッツポーズをとる。

 あのとりすましたお嬢様がこんな下品なゲームと罰ゲームを何の疑問も感じずに心から楽しんでいる。

 他の女たちも大喜びだ。

 「暎子ちゃんー、グッジョブ!!」

 「素敵ですう。暎子さん。アハハハ。」

 「西川くーん、よかったねー、キャハハハハ…。」

 西川はだらしなく股間をひらき、よだれをたらして放心状態だ。

 「むふう、でへ、でへ、でへ、ひあわへえ…。」

 「おい、西川、いつまでも見苦しいんだよ。くせえから早く始末して来い。」

 「は、はい。むふうう…。」

 タケシの一喝で西川はトイレへ飛んでいった。

 カズが奇声をあげる。

 「タケシさん、す、すごいっすねえ。催眠術って…。これならもっとエロエロな王様ゲームも出来そうだなあ。次、行っちゃいましょうかあ?」

 「おう、カズ、今日はもうそんな手間かけなくてもいいって、わかんねえか?」

 「へ?どういう意味ですかぁ?」

 「もういきなり好きな女とツーショットタイムってことよ、ふふん。」

 ちょうど西川が帰ってきたところでタケシは吉田に声を掛ける。

 「じゃ、吉田さん。たのんます。」

 吉田はこくんとうなずくと手を高々と上げた。

 「はい、女性の皆さんここを見てください。とっても気持ちよく落ちることが出来ますよ。1,2,3!!」

 ふたたび、倒れこむ4人。目を閉じガックリと首を垂れ全身から力が抜けてダランと座っている。

 「はい、そのままで聞いてください。あなたたちは楽しい、今、とっても楽しい。そしてさらに深いところへ入っていきます。そしてもっともっと気持ちよくなってきますよ。いい気分だ。そしてとてもロマンチックな気分になってくる。とっても素敵。とってもせつない。目を覚まして最初に肩に手をかけた男性とあなたは世紀の恋に落ちてしまう。そう、運命の人とあなたはめぐり合ってしまう。震えるほどロマンチックでとてもセクシーな気分。その運命の人にささやかれるだけであなたはもうとろけてしまいそうになってしまう。さあ、早くその人に会いたくてたまらない。」

 暗示を与えている間に吉田は男たちに目配せをしてそれぞれの女の横に移動させておく。

 「じゃ、男性の皆さん。女性の肩に手を掛けてください。目を覚まします。」

 タケシはゆかりの、川口は和奈の、西川は暎子の、カズは雪枝の肩にそっと手を置く。

 「それでは、目を覚ましましょう。わくわくしながら目を開けていきますよ…1,2,3、はい。」

 4人はスっと目を開けた。それぞれが自分の肩に手を掛けた男の顔を見上げるような形になる。

 目が合った瞬間、女たちは一様にうれしそうににっこりと笑顔を見せる。

 男たちに導かれるまま立ち上がる。その目は相手の顔をうれしそうに凝視したまま決してそらすことはない。

 手が自然に相手の肩に回る。4組の男女は何も言わぬまま自然にお互いを抱きしめあうような体勢に変わる。

 カップルたちはそれぞれ少しづつ間をおいて抱きしめあったまま座った。



   ゆかりが幸せそうな笑みを浮かべてタケシを見つめている。

 頭がはっきりしてくるにつれ思い出したかのように湧き上がってくる激情。

 「ああん、タケシィ、好きよ、好きよ、ほんとに好きなのぉ。ほんとよ、人をこんなに好きになったの初めて…。私、タケシがいれば何もいらない。タケシのためならどんな女にでもなる。お金がほしいならいくらでもあげるし、体がほしいならいくらでも好きにしていいの。ああ、私幸せだわ。今、私どれだけタケシのことが好きかタケシに告白してるんだわ。ああ…なんでそんなに素敵なの…タケシ…。」

 切々と愛を訴えるゆかりの口をタケシは突然、自らの口で乱暴にふさいだ。

 「ふんむ、ふう、ちゅう、むちゅる…。むふう、れろれろれろ…。」

 強烈なディープキス。お互いを抱きしめる腕の力も強さを増す。

 それをきっかけに残りの3組もキスをし始める。

 「和奈ちゃん…。」「ああん、川口さあん…。ちゅ、ちゅ…。」

 「西川さん、うふふ。」「え、暎子ちゃん。むふふふ。ぶちゅううう。」

 「カズさん。」「雪枝ちゃん…。」

 「ちゅう、じゅる、ふうううん。」「れろん、れろん、れろん…。」「はあ、はあ、はあ、ふんむ、ちゅう、ちゅちゅうう…。」

 はげしく唇を吸い合う音、そして息遣い。

 「はい、素敵な彼とのキスであなたたちは最高に盛り上がった気分です。もう、この世の中にあなたと彼の二人だけですよ。回りは何も気にならなくなる。もっともっと好きになる、もっともっと幸せになりますよ。」

 吉田がキスに夢中になっている4人にさらに暗示を与えて煽り立てる。

 暗示はいともかんたんに女たちの脳の中に染み込んでいく。

 きつく抱きしめあい、舌をねっとりと絡める。そして時折かわすアイコンタクト。

 女たちの濃厚な攻めに男たちは下手なセックスよりもつよい刺激を感じていた。

 「素敵なキスに愛がもっとたかまる。相手をもっと感じたい、もっと愛したい、もっと抱きしめたくなる…。」

 吉田の暗示に男たちですら催眠にかかったように頭がくらくらしてくる。

 しっかりと抱きあい、必死に互いの舌や唇をむさぼりつづける4組の男女。

 鼻息とわずかにもれる舌を絡めあう音以外には何も聞こえない、静かだが熱い時間が過ぎていく。

 吉田は4組の間を回り女の耳元に暗示をささやき続ける。

 「うれしい、うれしい、とってもうれしい、もう、体中が感じてきてしまうぐらい…。」

 「あぅ…。」「はあ、あん…。」

 かすかに女たちのあえぎ声が混じり始めた。男たちの手もいろんなところをまさぐり始めている。

 静かだが、なにやら隠微なオーラが8人の男女から立ち上り始めている。

 もう十分かと思われたころあいを見計らって吉田は次の暗示を入れ始める。

 「幸せですね、最高ですね。さあ、これから、私が5つかぞえると、今まで感じたことのないほど幸せなエクスタシーに達してしまいます。いきますよ、1,2,3,4,5…。」

 「あ、あはああああああ。」「ふうううううう。」「はうん、ふううん。」「ひいいいいいん…。」

 女たちは静かに満足げなあえぎ声をもらすと軽く気を失って体重を男たちにあずけてしまった。

 男たちもなんだかぼーっとしている。

 「ふわあああ、すごかったあ。オレこんなの初めてですよう。タケシさん。ちんちんが痛いほど立っちゃってるう。もう漏れそうだよう。」

 「うう、おれもこれほど濃厚なキスはしたことねえな。ゆかりの体は思った通り、やっぱ最高だな。どうだ、おめえら。」

 「最高っす。ありがとうございます。」

 川口がめずらしく声を上ずらせて答える。

 「うれしいいっす。タケシさん。ううううう、むふふふうう。」

 泣きながらもまだ暎子の尻のあたりをもみ続けている西川。

 「泣くこたあねえだろ。西川。ま、気持ちはわかるけどな。」

 さすがのタケシも興奮が隠せない。

 「それで、今日はこのままお持ち帰りしていいってわけですか?えへへえ。」

 カズがよだれをぬぐいながら言う。

 「まあ、そうガっつくんじゃねえ。ちゃんと2次会の用意がしてあるからよ…。」

 タケシが意味ありげな含み笑いをする。

 「それにこいつらが俺たちを最高の恋人と思ってくれるのは今夜かぎりだしな。」

 「え?どういうことッスか?一晩だけなの?え?吉田さ〜ん。」

 「はい、今回のご契約では明日の朝8時をすぎますと女性の方々は今夜あったこと、これからあることも含めてですが、すべて忘れてしまいます。次に会っても男性方の顔も覚えていないかもしれません。」

 「えー、そりゃないよ。タケシさーん…。」川口と西川もすこし不満そうな顔だ。

 「しょうがねえや。予算の都合ってもんもあるんだよ。どうしてもってぇんなら、カズ、おめえ自分で吉田さんに頼んでみろや。言っとくけど高ぇぜ。それより、今は今をたのしめってことだ。」

 「そういえばタケシさんさっき二次会って…。」

 「おう、そろそろここはお開きにして、二次会会場へ移動することにしようか。」

 「ええ?どうせならこのままホテルでもいきてえなあ…。」

 「ホテルよりもっといいとこがあるんだよ。ついてきな、ゼッタイ後悔させねえから。」

 カズとしては気を失った雪枝をもうしばらく抱きしめていたかったが、タケシに言われれば逆らうわけにはいかない。

 「それでは、私はそろそろこのへんで…。」吉田が言う。

 「ああ、どうも。ありがとうございました。」

 「ええ?吉田さん帰っちゃうの?催眠はどうなんの?」

 「あ、ご心配なく。皆さんにはこのカードをお渡しいたします。」

 吉田は背広のポケットからトランプよりやや大きめの4枚のカードを取り出した。

 白いカードの真ん中には星や波線などの簡単な模様が印刷されている。

 「これを使えば、私がいなくても彼女たちに暗示を与えることが出来ます…。」

 吉田はスッとタケシにもたれかかっているゆかりに近づく。

 「はい、催眠状態のまま目をあけることができますよ。」そういってさっきのカードの1枚を彼女の目の前に差し出した。

 「このカードをじっと見つめてください。あなたはこのカードを見せられると、とっても気持ちよくすぐに催眠状態に入る。必ずそうなります。そして、カードを見せた人の暗示を無条件に受け入れる。」

 ゆかりは無表情でじーっとカードを凝視している。

 「覚えましたね。じゃ、また気持ちいい世界に戻る。ぱちん。」吉田が指を鳴らすとゆかりは再びぐったりとなった。

 次に吉田は和奈に近づくと、ゆかりと同様に別のカードを示し覚えこませる。

 このように4人全員にカードを覚えこませると吉田は男たちにカードを配った。

 「これで、これを見せるだけで彼女たちはすぐ催眠状態にはいります。あなたたちは暗示を与えることが出来るようになります。」

 「ふええー、すげえ。」まるで不思議なものを見るかのようにカードを見つめるカズ。

 「それでは、失礼いたします。たっぷりお楽しみください。あまり無茶はされないよう…。」

 吉田は深々と礼をすると去っていった。

 タケシたちもそろそろここを後にするようだ。

 「さあーて、行くか…。おい、ゆかり、起きろよ…。」



 夜の繁華街を4組の男女が歩いていく。女たちは男たちにしっかりと寄り添い、とっても幸せそうな表情だ。

 中には歩きながらちゅっちゅっとキスをしたり互いの体をべたべた触りあうカップルもある。

 「うふ。ちゅ。」「ちゅ、へへへ。」「うふん…。」

 「あん、陽クンたらこんなに固くしてるぅ、ふふ。」「そういう和奈ちゃんも、ほら、乳首たってんじゃん。ほれ、くりくり。」

 「やだあ、ふうん…。」

 人目があるというのにまるで気にすることなくイヤらしいところを触れ合って喜んでいる。



 「カズさん、もっときつく抱いてもいいですよぉ。」

 「う、うん、じゃ、じゃあ…。」

 「うふ、そんなに肩ばっかりきつく抱かなくても、ほかにもさわるところいっぱいあるでしょ。」

 「ぶ、ぶふ…。」

 「どうしたの?」「ちょ、ちょっと鼻血が…。」



 「むふ、むふ、瑛子ちゃん、いいにおいだあ、むふ。」

 「やだあ、だからってそんなに鼻をうなじにくっつけながら歩いたらあぶないですよ。あん、くすぐったい。」

 「瑛子ちゃぁん、さっきのつづきでモミモミしてもいい?」

 「いいですよぉ、じゃ、わたしもさっきの続きでいっぱいもんじゃおうかなあ。うふふ。」

 「むふふふふふふふふふふ…。」



   暗示により女たちは完全に発情状態になっているようだ。



 タケシはゆかりをぶらさげながら雑居ビルの立ち並ぶ路地をどんどん奥へと進んでいった。

 しばらく行くと、小さなビルにつきあたる。タケシはそのままそのビルの地下へ入っていく。

 そこは細長い廊下になっていて、さらにまっすぐに進むと正面に分厚そうな鉄の扉が現れる。

 タケシがノックするとのぞき窓から目だけがのぞいた。

 「予約してたもんだけど…。」といってタケシがケータイの画面を示すと扉がひらいた。

 中にはスキンヘッドのいかつい男が立っていてジロリとこちらをにらむ。

 タケシがその男にいくらかの札を握らせると無言でキーを渡してくれた。

 タケシはキーを受け取ってみんなを引き連れ、そのまま無言で奥へと進んでいく。

 再び現れる鉄の重そうな扉。タケシはキーを差込みその扉を開けた。



   「うわー、何スか、この部屋。」

 中は20畳ほどのだだっぴろいスペースだ。床は絨毯張りで隅のほうにはソファーのセットもおいてある。

 周囲の壁にはすきまがないほどいろんなものが飾ってある。

 単なる装飾品かと思ってよくみるとそれは鞭であったり縄であったり、いわゆるSMプレイで使われるような道具だった。

 棚の中にはコンドームが山盛りでおいてある。クローゼットの中にはさまざまなあやしげな衣装がつるされている。

 冷蔵庫の中をのぞくとかなり高そうなドリンク剤でいっぱいになっている。

 そう、これは会員制のプレイルーム。どんなプレイでも人に知られることなく思う存分楽しむことが出来る秘密の部屋なのだ。

 「さあ、おまえら、ここにあるもの好きに使っていいからな。やりたいことをやりたいだけやってみろ。」

 「やっほーい!!」「うはあ!!」「よーし!!」男たちに気合が入る。女たちは状況を理解しているのかどうか、ただニコニコと幸せそうに男にしなだれかかっているだけだ。



 タケシはとりあえずソファーに腰を下ろす。ゆかりがもたれかかりながら右手のひとさし指でタケシの胸の辺りを撫で回している。

 「ねえーん、タケシぃ、わたし、えっちしたーい。ねえ、しようよー。」

 駄々をこねるようにゆかりがタケシにセックスをねだる。

 吉田の暗示でゆかりは今、完全に発情したメス犬状態になっているのだ。

 「そうだな…。ゆかり、これ見てみな。」タケシはさっと円の記号が中心に印刷されたカードをとりだしてゆかりに見せた。

 瞬間でゆかりは気を失い、がっくりとタケシにもたれかかる。

 「どうだ、ゆかりキモチイイだろう。よく聞けよ、これからお前の体は俺の言うとおりになってしまう。俺の言うとおりに感じ、俺の言うとおりに動いてしまう。たとえそれが、お前がこうしたいとおもっていることと違っていてもだ。俺の言うことはゼッタイだ。わかったな。じゃあ、目を開けろ。」

 「あふん…。」色っぽい声で目を覚ますゆかり。

 「ゆかり…。」「うふん、なあにぃ。」

 「おめえ…、オナニーしてえだろ。」

 「え?私、オナニーなんかよりタケシとしたいんだけどぉ…。」

 「いや、オナニーしたくてたまんねえはずだ。そうだろ。」

 「あはん、くうん、え?あれ?なんで?なんかオナニーしたくなってきたン。」

 自分の気持ちいいところを自分の手でいじりたい、という気持ちがどんどん大きくなってくる。

 ゆかりは黒いブーツカットパンツをはいたその長い足をソファーの上で大きく開く。

 服を脱ぐことさえもどかしい。そのままほとんど180度に開いた股間に手が伸びて服の上からキモチイイところをこすりはじめる。

 「きゅ、きゅ、きゅ、あ、あああ、ああん…。」腰がひわいにくねる。あいた方の手が胸をぎゅっとつかみ激しく揉む。

 「すげえ気持ちよくなってくる。たまんないくらいキモチイイ。」

 「あ、ああ、ああはあああ、す、すごいのお、あん。」

 お高くとまっていつもタケシに対しては、つれなくしていたゆかりがまるで淫乱変態女のように目の前で見せつけるように激しく乱れている。

 タケシも異常に興奮する。思い続けた女の痴態は想像していた100倍もエロチックだった。

 「ほお、いい腰の振り方してんじゃねえか、たまんねえな、おい。もっと腰ふったらもっと気持ちよくなるぞ。」

 「クイ、はあ、いいの、いいの、タケシぃ、クイクイ、きもちいいのー!!」さらにクイクイと腰が上下し指が激しく這う。

 「ああん、がまんできないよう…。」刺激が足りなくなってきたのか、ゆかりはもうショーツの中に手を突っ込んで直接股間をこすっている。

 「くちゅくちゅ、はあ、はあ、はあ、いい、いいわあ、い、イくかもしんないぃぃぃ…。」

 「よおし、俺の目、見ながらイけ。ものすごく気持ちよくイけんぞ…。」

 「はあ、はあ、はあ、タケシ、すごい、すごいのぉ、タケシ、はあ…。」

 しっかりとタケシの瞳をみつめるとさらに激しいエクスタシーがおそってくるのをゆかりは感じた。

 手の動きが強烈に速くなる。

 「きゅ、きゅ、きゅ、きゅ、きゅ…、はあ、いく、いく、イくよう、タケシィィ!!あああああ。」

 タケシに顔をむけたまま、体が2,3回ぐ、ぐっとのけぞった。

 そしてくる脱力。タケシにみつめられたままイってしまったゆかり。はげしいオーガズムの余韻にまだ体が震えている。

 自分の目を見ながらなんとも切ない顔でイったゆかりにタケシは愛おしさを感じた。

 「あーあ、おまえ股んとこべちゃべちゃにしちゃったみたいだなあ、せっかくの高いパンツも台無しだあ。でも、可愛かったぜ、俺の名前よびながらイったときの顔なんてよ。」

 「ああん…、タケ…シィ…。はずかしいよう…。」

 「そんな切ない目で見るなよ。せっかくのゆかりの体だからよ、あっさりいただくのはもったいないと思ってんだよ。して欲しかったら、お前から挑発してみな。俺に抱かれるためには恥ずかしいことも何もないはずだろ。」

 ゆかりは上に着ていた黒のスーツジャケットを脱ぎ捨てる。

 そして、まるで忌まわしいものを体から排除するように服を脱いでいき、あっというまに全裸になってしまった。

 思った以上のボリュームある美しいプロポーションにタケシは息を呑む。

 「ほお…。」

 「あああん、タケシィ、見て、こっち見てえ…。」

 さっきはパンツも下着もはいたままだったが、今度はなにもつけない状態で大股を開いてタケシに見せびらかす。

 ゆかりのイヤらしい部分が丸見えだ。形良くそろった恥毛。ゆかりの指でひらかれた陰唇のすきまからサーモンピンクのいやらしい光が漏れてくる。

 さっき以上に腰が卑猥に8の字にくねりタケシを誘う。

 「タケシィ、ここよ、ここよう…、来て、ねえん、早くう、来てえ…、お願いいい!!」

 長い爪のさきでいたぶられたゆかりのソコはいやらしい液体をながしはじめてきらきら光っている。

 この光景にさすがのタケシの我慢も限界を超えた。

 「ゆかりー!」

 タケシはズボンとトランクスを乱暴に脱ぎ捨てると、ぐっとゆかりのふとももを両腕でつかみ、いきり立ったモノを挿入していく。

 「ぬぷ…。」

 「は、あああ、タケシィ!はいってるう、タケシのがはいってるう!!」

 「はあ、はあ、はあ、ゆかり、お前の体はすごく感じる、信じられないくらい感じるぞ。」

 「きゃうう、うう、あ、ああん、すごい、タケシ、すごい、いいいいいいー。」

 タケシの陰茎に四方からゆかりのウネウネがおそいかかる。

 「ゆかりぃ…、はあ、はあ、おめえ、けっこういいもん持ってんじゃねえか…、うあ、あおううう…キモチイイ…。」

 「はあ、はあ、タケシィ!うく、うくう、しあわせえええええ!!!」

 「くい、くい、くい、おら、おら、おらああ!!」

 「あん、だめん、いく、いく、タケシィ、いっちゃうううん…。」

 「お、おお、しまる、しまる、すげえ、う、うう…。」

 耐え切れずタケシは射精した。どくどくと、ゆかりの中へ精子を流し込みながら、やっと果たせた思いにタケシは少し感動していた。

 「うう、いいぜ。ゆかり…。うう、まだ締まってくる…。」

 「ああん、出てるう。タケシのが私の中に入ってくるぅぅ、すてきぃいいい…。」

 ゆかりはもちろん、タケシもまだまだこれで終わるつもりはない。



 一方、岡崎和奈はクローゼットの中からコンパニオン風の衣装を探し出して身に付けて川口にアピールしている。

 白いブーツに白いマイクロミニ、白いカーボーイハット。

 上はほとんど胸の先だけをかくしたようなコスチューム。

 コスプレ用なのでビニール製なのだがテラテラ光るやや安っぽい質感がかえってイヤらしさを強調する。

 いつもと違うのは下着もストッキングも何もつけず素っ裸の上にそのペラペラの衣装をつけているだけというところだ。

 イベントに来た客にアピールするように川口の前でいろんなポーズをとって挑発する。

 「うふ…。」端正なプロポーションとミニスカートから長く美しく伸びた脚はさすがプロ。

 日ごろ鍛えた、男たちを魅了するテクニックをここぞとばかり駆使して川口を興奮させようとがんばっているのだ。

 「ねえ〜陽クン、どおお?」

 脚を少し開いて前に少しかがみこむような姿勢をとると、胸の谷間がはっきりみえ、スカートからは股間の陰毛が見え隠れする。

 刺激的な光景に川口は大興奮している。

 「ああ、いいよう。ちょっとしゃがみこんでみて。お、おおお…。」

 エロチックなイベコンのショーを十分に堪能した後、川口はさっきもらったカードをとりだし和奈の目の前に差し出した。

 カードを見た瞬間に和奈は「え?あ、ああ…。」と声をあげ、くったりと床に寝そべってしまう。

 川口はニタリとわらうと横になった和奈のからだをいやらしく撫で回しながら暗示をささやくのだった。

 「おい、和奈、いいか。こんどお前が目をさましたらお前はM女になっている。俺にいたぶられ、いじめられることがお前の体を興奮させ、陶酔させる。俺の罵る言葉にお前は感じ、イってしまう。お前の望みは俺に責められ、虐げられることだけだ。わかったな。じゃ、目を覚ませ…。」

 「…ん?陽…クン?」M女へと生まれ変わった和奈が目を覚ます。

 「陽クンじゃねえ!!陽一郎サマと呼べ!!!このメス豚が!!」

 「は、はい!もうしわけありません。陽一郎サマ!」縮こまりながらあやまる和奈。

 しかしその体には今まで味わったことのないしびれる様な快感が走り、その瞳にはおさえきれない歓喜の光が漏れてくるのだった。

 「なんで、ブタが生意気に服着てんだよ。とっととぬげ、このバカ女。」

 「は、はい…。」おどおどとした態度であわてて服を脱ぎ捨てていく。

 命令する川口の怒鳴り声がとても恐ろしいと同時に、何だかとってもうれしく感じてしまう。

 やがて、まぶしいぐらいの美しいプロポーションの体が現れる。

 「ようし、こっちへこい。早くしろ!!」

 川口は壁にかかっていた皮ヒモを一本取り、素っ裸になった和奈を後ろ手で縛る。

 時代劇で白州に引き出された罪人のように、和奈は美しい全裸の姿で座り込んでいる。

 こんな扱いをされても和奈はかえって興奮して、体中にほんのり赤みがさし、股間が潤ってくる。

 「はあ、はあ、あん…。」

 川口は和奈の背中に右足を置いて踏みつける。

 「へ、きれいな体だな、よだれが出るぜ。このイヤラしい体で今まで何人おとこくわえ込んできた、言ってみな、ほらよう!」

 「う、ぐ、ぐうう、そんな、あふう、おとこ…なんて…。ぐふう…。」

 川口に踏みつけられることで喜びが体中を駆け回る。久しく味わったことのないときめき。期待に心臓がどきどきしている。

 「お嬢様ぶるんじゃねえよう。まさか処女じゃねえんだろ。今月だけで何人のおとことやったんだよ。正直に言え、このくそあまあ!!」

 川口も日ごろからSMにそう親しんでいるわけでもないのだがこの状況ですっかりSになりきって自分に陶酔してしまっているようだ。

 「ひ、ひいいい、すいません。陽一郎サマぁ、さ、さんにん、三人ですう…!もうしわけございません、おゆるしください、いいい、ひいいい。」

 川口が踏みつけた足にさらに力をいれ、かかとでぐりぐりと和奈の背中を責める。

 「そうだよなあ、こんなにお美しいお姫様なら、いいおとこがいくらでも寄ってくるんだよなあ、え?俺みたいな醜い男なんか近くにくるだけで汚らわしいんだろ、え?」

 「そ、そんなあ、とんでもありません。陽一郎サマより素敵なおとこなんていませんんん…、あ、ああううう。」 

 強く踏みつけられて和奈のあごが床に触れる。

 「ふん、口先ばかりで信用できねえなあ、美しいお姫様の言う事はよお。わかったよ、おれのことがイヤなら、もう何もしねえでここに座っとくわ。おつかれさん。」

 和奈の顔に絶望が走る。

 「い、いや、あ、あの、そんなの、だめ、おねがい、おねがいします。陽一郎サマぁ!!!」

 このままイジメてもらえずに放っておかれるなど想像するだけで気が遠くなりそうだ。

 「何をおねがいするんだ?このヤリマン女。いってみろ、ほら。」

 「あの、わ、わたしを、その、い、い、いじめてください。いっぱいいたぶってください…、ふみつけてください、ののしってください、ああ、おねがいします、おねがいしますうう。」

 自分の背徳的な願望を実際に口にすることで彼女の心はさらに打ち震えている。

 自分は「陽一郎サマ」に虐待されることをのぞんでいるということを体中で確信したよろこびに、和奈はまた股間をぬらす。

 「いじめて欲しいんなら、心からの反省をのべてもらわないとなあ。」

 「ごめんなさい、ごめんなさい、もうしわけありませんでしたああ。」

 「そんなんじゃあ、だめだな。」

 「え?」

 川口は震えている和奈のあごを指先でクっとつかんで顔を上げさせる。

 「俺の言うことを繰り返してみな。…わたしわぁ、ちょっと顔と身体がきれいというだけで男を何人ももてあそんできたクサレマン○です。ほら、言ってみな。」

 「は、はい…わ、わたしわぁ、ちょっとかおとからだがきれいというだけで…おとこを何人ももてあそんできた、ク、クサレマン○です…。ああ…。」

 「どうだ、お前は自分で口にしたとおり、自分が情けない人間に思えてくる。くだらなくつまらない最低の人間だと思えて仕方なくなってくるぞ…。」

 川口の暗示で和奈はどんどん自虐的な気分になってくる。

 「ああ、私は最低の女です。陽一郎サマ。どうか私を罰してください。そうでないと私は、私は…。」

 情けなさに涙がとまらない。いまや川口にいたぶられることだけが救いのように思えてくる。

 「ふん、お前みたいな女に和奈なんて名前はもったいないな。俺がお前にふさわしい名前をつけてやろう。そうだな、やりまくりのヤリ子ってのはどうだ。そうだお前の名前はヤリ子だ、ヤリ子に決まりだ。」

 「ヤリ子…。」なんて情けなくて、しかも自分にぴったりの名前だろう…。

 「はい…。私はヤリ子です。くだらない最低の女です。陽一郎さま、罰してください、お仕置きしてください。お願いいたしますう。」

 思いつきで始めたSMゴッコだがよっぽど和奈の性に合っていたのか、ずっぽりとはまっている。こうなると川口も中途半端ではやめられない。

 川口は壁にかかっていた鞭を取った。

 「パシン。」「ああああうう…。」和奈は床を鞭打つ音を聞くだけで身体が喜びに震えてしまう。

 「ふん、これだけでもう濡らしてやがる。変態の淫乱女が…。」

 「ああ、ヤリ子は鞭の音を聞いただけでまん○を濡らしてしまう淫乱の変態女です。おしおきを、おしおきを、あ、あああ!」

 いい終わらぬうちに背中に鞭が振り下ろされる。

 「パシーン!!」「う、うぐぐぐ…。」

 愛撫される気持ちよさはすぐに消えてしまうが鞭打たれた痛みはジンジンと身体に残り続ける。

 今の和奈には痛みはこたえられないほどの快感なのだ。

 なでさすられる何百倍の刺激的な快感が体中にじんわりと広がり続けるこんな幸福感はいままで味わったこともない。

 「パシーン!!」「あ、あああ、あああ、ああああ!!!ガク!」

 四つんばいになったままガクガクと和奈が震えだす。

 「く、もうイきやがった。お前はほんとに変態だな。ヤリ子。」

 「あ、あああ、ヤリ子は変態です、変態です、もっと、もっと鞭を…。」

 和奈は恍惚の表情になっている。幸せが何重にも重なっておそいかかってくる。

 脳がとろけるとはこういうことをいうのか。

 川口は衝動にまかせ鞭をふりおろしつづける。

 「おーら、ピシ、どうだ、ピシ、この、クソブタあ!ピシ!」

 和奈は口から泡を出して痙攣し始める。

 「あわううう、あうう、もっと、もっとおおお…。きたないブタに鞭をください、陽一郎サマぁ。ううううううう。」

 それでも川口の鞭を要求し続ける和奈。

 川口は和奈が壊れてしまう前にさすがに鞭を止める。

 「ふうう、打っても打っても、うれしそうに悲鳴上げやがって、これじゃ腕が疲れるだけだ、おもしろくもねえ、やーめた。」

 「え、ええ?陽一郎サマ…。」和奈が物欲しげに陽一郎を見上げる。

 もはや完全に川口に隷属してしまった和奈の瞳の光に可愛さを感じ川口は思わず抱きしめたくなるが、ぐっとこらえた。

 「おい、ヤリ子。おめえは俺のやることなら決して拒まねえよな。」

 「はい、ヤリ子はくだらない最低の変態です…。陽一郎サマにさからうことなんてありません…。」

 「ようし、じゃ、ご褒美をやろう。お前の大好きなもの、食わしてやる。」

 和奈がまるで子犬のように首をかしげる。

 その目の前に川口が拳を握って突き出す。

 「これだよ。おめえの大好きな拳をくらわせてやる、ありがたく思え、ほら股開け!」

 さすがの和奈も顔が青ざめてくる。

 「こ、こぶしは…、それは…、」

 川口はそっぽをむいて棚にあったローションを握った拳に塗りつけている。

 そして和奈の方をむいてニタリとわらう。

 「だいじょうぶだよ。始めは痛いが、だんだんと信じられないほどの快感に変わってくる。必ずそうなる…。」

 暗示の効果か和奈はボーっとした顔になり、四つんばいになって股を開いた。

 「じゃ、いくぜ、一気にな。」

 川口の固く握り締めた拳が和奈の局部にあたる。

 川口は握ったままで入れるつもりのようだが、さすがにスムーズに中には入らない。

 力ずくでめり込ませていく。

 「ずぶ…。」

 「きゃ、きゃあああ、い、いやあ、痛い、痛い!!ムリ、ムリ、ムリムリムリムリムリー!!!!!あ、あああああ!!!!!」

 和奈の恐怖におびえる顔に川口は興奮を覚える。

 「ほーら、マン○がぱっくり開いていくぞ、どんどん拳を受け入れていくんだ。いいぞ、ヤリ子…。」

 暗示の効果があったものかどうか少しずつ川口の拳が和奈の股間に飲み込まれていく。

 「ずぶ、ぬぽ、ずぶずぶずぶ…。」

 「ひい、ひい、ひいいい…、ひい…。」

 「どうだあ、ヤリ子。全部入っちまったぜ。気持ちいいだろ、ほら、ぐりぐり。」

 「きゃあああ、やだああ、あ、ああああ…。」

 「んなこといいながら、濡れてきたぜ。気持ちいいのか?え?」

 「ひい、ひい、ひい…。」叫び声に艶っぽさが混じり始める。

 「どうだ、ぐりぐり。」

 「い…。」

 「え?なんだって」

 「いぃ…。」

 「はあ?」

 「い、い、いいー!!!すごくいいのおおー。もっと、もっとー!!」

 「へえ、もっと回して欲しいか、じゃあな…」川口が手の動きを止める。

 「ああん、やめないで、やめないでええ。」

 「最低女のヤリ子は握りこぶしをおまん○にいれて喜ぶ超淫乱の大変態ですって言ってみな。」

 「ああ、ヤリ子わぁ、最低の女のヤリ子わぁ、おまん○に入れた拳をぐりぐりしてほしくてたまりません…。超淫乱で大変態で…ああ…ああ…、もうなんだかわからないいいい!!!!」

 「それ、ぐりぐりぐりい…。」

 「きゃあああ、ああ!!!イくう!天国までイっちゃうう!!!きひい!」

 川口は拳をぐりぐりと回しながら腕を前後させ和奈の膣の中をかきまわす。

 和奈はもう口からよだれをたらしながら、ただただ叫び声をあげてよがるばかりだ。

 すでにほかの事は何もわからない。ただ川口の拳のもたらす快感だけに酔いしれ、ころげまわる。

 「ひいい、くうう、あぐうん、ひく、ひく、ひい、ひいいん…。」

 「ほら、ここはどうだ、ぐりぐりぐり。」

 「くうん、ヤリ子は、ヤリ子は幸せものですう、陽一郎サマぁ、あ、あああ!!またイくう!」

 和奈はおおきく背中をのけぞらした。その目からは至福の涙がこぼれている。

 川口は和奈へのいとおしさが、もう抑えきれなくなってしまい、いきなり拳をひきぬくとヒシと和奈を抱きしめるのだった。

 「ううう、ごめんよ、和奈ちゃん、いたかっただろ、ごめん、好きだ、大好きだあ。」

 放心状態の和奈の唇に半ば強引に自分の唇をかさね、そっと舌を入れていく。

 時が止まったかと思うほど、長い間を経て二人はやっと顔をはなした。

 「和奈ちゃん…。」

 「うふ、ヤリ子って呼んでください、陽一郎サマ。それのほうがヤリ子は感じるの。」

 所詮、付け焼刃のSMゴッコではあったが、和奈の本性をひきずりだす効果はあったようだ。

 「そうか、じゃ、ヤリ子、今度は俺のちん○をおまえのまん○に食わせてやる。いいな。」

 「はい!うふ、うれしい…。」

 川口は股を開いた和奈にのしかかっていく。

 「ぐ、ぐうう、はいった…。」

 「あん、あん、いい、いいん、うれしい…。」

 「ヤリ子ー!!」「陽一郎サマぁ。」

 「す、すげえ気持ちいいよう。」

 「ヤ、ヤリ子もさっきよりもっと気持ちよくて幸せですう。あ、感じちゃう…。」

 一転してラブラブセックスをくりひろげる二人。夜はまだまだ長い。



 そしてこちらは西川と暎子。

 すでに暎子はひざまずいて西川の股間に夢中でむしゃぶりついている。

 「ちゅう、ちゅう、ちゅう、れろ、れろ、れろ、ちゅぽ、うふふ…。」

 「おうふう、いいよ、暎子ちゃん。すごくいい…。」

 「ちろちろちろちろ…。そうお?喜んでくれて、私、うれしい…。西川さんのちん○っておいしいんだもぉん。れろ。」

 「暎子ちゃん、ちょっと、これ見て。」

 「え?」

 西川はカードを目の前に差出すと暎子はくったりとよこたわり深い催眠状態に落ちてしまう。

 西川はよこたわった暎子の全身を舐めるように視姦していく。

 「むふふふう、いいなあ、暎子ちゃんのからだ。真っ白でちょっとポテっとしてて…。二の腕なんてもう食べちゃいたいくらいだよう…むふむふ。でも暎子ちゃんをもっと僕好みにかえちゃうからね。むふう。暎子ちゃんは今度目を覚ますと、小さな女の子になっちゃうよ。そして目の前にいるのは暎子ちゃんの大好きなお兄ちゃんだ。暎子ちゃんはお兄ちゃんのことが大好きだから、なんでも言うことを聞いちゃうぞ。じゃ、目を開けて。」

 暎子が目を覚ます。

 「あれえ?」子供っぽく首をひねってあどけない表情をする暎子。

 「むふふふふ…。」それだけで興奮してしまう西川。

 「おにいちゃん…。ここ、どこだっけ。」

 「あ、その、お兄ちゃんの部屋だよ。」

 「でも、なんでこんなに大人の人がいっぱいいるの?みんな何してるのお?エイコタンわかんない。」

 周りの雰囲気に恐怖感を抱いたのか、暎子は指をくわえて泣きそうな表情になる。

 「大丈夫だよ、むふ、ほら怖くない。エイコちゃんはお兄ちゃんといるととっても安心してこわくないんだよ。むふふ。」

 暎子の心の中に安堵感が生まれる。この大好きなお兄ちゃんといるとなんだかとっても大丈夫な気がする。

 「うん、エイコタン、もう泣かないよ。おにいちゃんと一緒だもん。」

 「うん、そうか。むふう。じゃあねえ、エイコちゃん遊びすぎて汗かいちゃったから、お兄ちゃんが身体を拭いてあげる。服をぬぎぬぎしようね。」

 「うん!」暎子は何の疑問も持たず、あどけなくうなずく。

 剥ぎ取るように元気良く服を脱いでいく暎子。

 全裸になって首のスカーフとイヤリングだけが残っているのがかえってイヤらしい。

 暎子は取ろうとしたが西川はそのままにさせたようだ。

 「ぐふふ、むふう、やっぱ最高だよう。暎子ちゃんの裸、むふふ…。」

 「おにいちゃん、くすぐったいよう。なんでエイコタンのお尻とかおっぱいさわるのぉ?」

 「むふふ、汗かいてるかどうか確かめただけだよ。じゃ、汗拭いてあげるね。」

 近くにあったタオルで暎子の全身を拭き始める。

 透けるように白い肌がうっすらとピンク色に染まってくる。

 「むふ、あれ、これどうしたの?こんなところに毛がはえてるよお、エイコちゃん。」

 「ええ?エイコタンしらなーい。やだあ、こんなところにオケケいっぱい生えてるう。」

 「じゃまだからお兄ちゃんが剃ってあげるからね。」

 「うん!」

 西川は棚から安全かみそりとシェービングフォームをとってくると瑛子の股間をいそいそと剃りはじめる。

 「じょり、じょり、じょり、と。むふふ、むふふ、だんだんオケケが剃れてくるぅ…。」

 「うふ、ふふふ。」瑛子はそれを楽しそうに見ている。

 「むふう、剃れた。うーん、まっしろしろのパイパンだあ。かんげきぃ!むふふうう。」

 「おにいちゃん、ありがとう。エイコタンちゅーしてあげる。ちゅ。」

  感謝の意をこめて瑛子は西川のほっぺたにキスをした。

 「エイコちゃんはいい子だねえ。お兄ちゃんもチユーしてあげる。ちゅ。」

 今そったばかりの下腹部に口付けをする西川。

 そして西川はあらためて暎子の裸体をしみじみと観賞する。

 「むふう、真っ白ですべすべで、いいなあ…。この腰のくびれなんか、たまんねぇ…。むふ、ぺろ。」

 いきなり腰のくびれあたりを西川は舐め始める。

 「ああ、なにい、おにいちゃん。」

 「ぺろぺろ、エイコちゃんはお兄ちゃんにこうされるのが大好きだよ。そうでしょ。ぺろ。」

 「うふふ、うん!エイコタンは、おにいちゃんにペロペロされんのだーいすきだもん。うふふふ。」

 暎子は西川に舐められることがなんだかたのしくてニコニコしてしまう。

 西川は調子に乗って舐める場所を腰のくびれから全身へと移行させる。

 「ぺろぺろ、むふ、この脇の下あたりがなんともいえず、いいにおいがして、うまい。ぺろ、ぺろ、ああ、しあわせぇ…。むふうう。」

 「あははは、くすぐったいよう、あははは…。」

 「むふふ、むふふ。」興奮度が高まってきた西川は自分も服を脱いで全裸になってしまった。

 そして今度はすでに屹立している股間のイチモツを暎子の裸体にこすりつけ始めた。

 「きゅ、きゅ、むふう、このすべすべの感覚が、あ、ああ、いい!!!」

 「お、おにいちゃん?なんかあつくてゴムみたいなのがさわるう。」

 西川の行動に戸惑う暎子。

 「むふ、だいじょうぶだよ。エイコちゃんはお兄ちゃんのおちんちんでなでられるのが大好きだっただろう。もっともっとして欲しいと思うだろう?」

 「う、うん。エイコタン、おにいちゃんのおちんちんでなでられるのだーいすきだもん!もっともっとして!」

 暎子はうれしそうに西川にされるままにしている。

 さらに調子に乗った西川は充血しきったそのグロテスクな亀頭を暎子の全身にはわせてよろこぶ。

 「はあ、はあ、はあ、キモチイイ、むふ、むふ、むふ…。うう、このお尻の割れはじめにカリの裏をこすりつけるとたまらなくイイ感じイ。きゅ、きゅ、きゅ、あ、う、う、う、う… もう、だめだぁ… ぴゅ。ぴゅ。ぴゅ。」

 気持ちよすぎて達してしまった西川はおもわず暎子の背中にどくどくと精液をぶちまけてしまう。

 「え?え?なあにい?背中にあったかいのがかかったよ。」

 「うう、あ、ごめん、むふう。」白い背中にとびちった自分の精液をみてさらに興奮を増す西川。

 「エイコちゃんのすべすべの肌が気持ちよすぎたからだよう。むふふ、拭いてあげるからちょっとまっててね。」

 暎子は少し首をかしげたが無邪気な様子で西川が背中を拭いている間じっとしている。

 「きゅ、きゅ、エイコちゃん。これできれいになったよ。むふふ。」

 白い背中と尻をみているうち、また興奮度が増してきたのか西川は今度は前に回り乳首をいじり始める。

 「あはは、おにいちゃん、へんなの。おっぱいさわってる。」

 「くり、くりくり、どうだいエイコちゃん…。」

 「うふ、くすぐったい、あ、あ、あん、いたいよーそんなに強くつままないでえ。」

 いくらいじっても子供なので「感じる」という感覚にはならないようだ。

 「むふ、どうしようかなあ…。そうだ、エイコちゃん大人になりたくないかい?」

 「え?」

 「おにいちゃんは魔法使いだからエイコちゃんを大人にしてしまうことが出来るんだよ。むふ。」

 「エイコタン、おとなになれるの?」

 「うん、そうだよ。」

 「うん、なりたあい。おとなになってみたあい。」

 「ようし。でもいっぺんに全部大人にするのはお兄ちゃんでもむずかしいから、ちょっとずつ大人にしてあげるからね。じゃあ、最初はおっぱいとおまん○のところだけ大人になってしまうよ。それもとっても敏感にね。むふう、エイコちゃんのおっぱいとおまん○だけ大人になーれ!びよよ〜ん、はい!!」

 「あうん。」暎子の身体が一瞬びくんとゆれる。

 「どう?」

 「えー?よくわかんない。エイコタンなんにもかわってないよ。」

 「じゃ、これはどうかな。くりくりくり…。」

 両手で暎子の乳首をつまんでこねくりまわす西川。

 「は、は、はあん…。ううん?お兄ちゃん、なんだか変だよう。変な感じぃ、あう!」

 「それが大人になった感じなんだよ。きもちいいだろ、もっとしてほしいだろ、むふふう。」

 「はあ、はあ、はあ、はあ、お兄ちゃん、きもちいいよぅ、もっとしてぇ、くうん。」

 乳首を触られる快感を子供口調でささやかれて西川は興奮する。

 「いいよ、もっともっと気持ちよくしたげる。ぺろ、はももももも…。」

 西川は右の乳房にむしゃぶりつく。

 「あ、あ、あ、すごおおおい!おにいちゃん、あ、あん、エイコタンすごい気持ちいいよう。あくううん。」

 「むふ、むふふ、じゃあ、こっちをなめたらどうかなあ、ぺろろろろろん。」

 すばやく移動して西川は股間を舐め始める。

 「あん、あん、あん、なに、なにい?これ?エイコタンこんなの初めてだよう…あああんん!!」

 暎子のあえぎ声をここちよいバックミュージックに西川は執拗に股間をなめつづける。

 「ぺちょ、ずるずる、べっちょん、ちゅいーちゅいー、ぺろろろろろ…。」

 「はあん、ああん、お兄ちゃん、エイコタン変になっちゃうようううう…。」

 「ぺろろ、ぺろ、ちゅう、エイコちゃんは子供だけどおまん○だけは大人だからイくことが出来るんだよ。わかるかなぁ?れろれろ。」

 「あ、あ、あ、なんか、なんか、なにこれえ、くう、くぅいん、く、く、くううううううう…。」

 暎子はわけのわからぬままオーガズムに達した。気持ちよさと同時にこわさで歯をくいしばりながら快感の波を耐えている。

 「あは、あは、あは、ええーん、エイコタン変になっちゃったよう。ぐす、ぐす、ぐす…。」

 西川はイってしまった暎子の肩をそっとだいて慰め始める。

 「大丈夫だよ、エイコちゃん。それが大人になったっていうことだよ。大人はキモチイイだろう。エイコちゃんがいいコにしてたらもっと気持ちいいことしてあげるからね。むふふふ。」

 「ぐす、エイコタンだいじょうぶなのぉ?おまたのところがまだびくびくしてるよ。」

 「でも、気持ちよかったから、またして欲しいだろ?」

 暎子はすこし顔をあかくしてかわいくコクンとうなずいた。

 「じゃあね。」西川は暎子の股間の裂け目をいやらしくなでながら、

 「ここに、おにいちゃんのこれを入れてあげるからね。むっふ。」

 とささやいて自分の股間を指差す。

 「ふわあ、なにこれ?おっきくてかたああい。」

 「むふう。おっきいっていってくれるのはエイコちゃんぐらいのもんだよ。お兄ちゃんうれしいよぅ。むふ。これを入れたらさっきの百倍ぐらい気持ちいいからね。」

 「やあだあ、こんなの入らないよう。」

 「大丈夫だって。ほら。」西川はクリトリスと乳首を同時にキュッとつまむ。

 「あふん…。」

 「こことここは、エイコちゃんはもう大人だから入れちゃってもぜんぜん平気なんだよ。」

 「ふうん…。」

 西川は何もわからない暎子をそっとリードして正常位で犯す体勢に持ち込んでいく。

 「いれるぞう、むふ!!!」

 「あ、あぐぅん…。はあ、はあ、はあ…。」

 入れた瞬間に暎子の目がすこしうつろになる。

 「くい、どうだ、キモチイイだろう?」

 「はあ、はあ、うん、あ、あ、おにいちゃんのおちんちんが中でうごいてるう、はあうう!なんかすごおぉい…。はあ、ああ、あ、あん…。」

 「だめだよう。大人になったら、ちん○っていわないといけないんだよ。エイコちゃん。」

 「く、ふうん、いい、ちん○、いいのお、おにいちゃんのちん○最高にきもちいいよう…、く、ふうううう…。」

 あまりの気持ちよさにあとは言葉にならない。快感に慣れ始めた暎子はその気持ちよさをじっくりと味わいだしたようだ。

 自分の分身を膣でうけとめながらあえいでいるなんともいえぬ淫靡さとあどけなさが入り混じった暎子の顔をみつめながら西川は興奮する。

 「くい、くい、くい。むふむふむふ、エイコちゃん、いいよう、最高だよう、むふふふふ…。」

 感動のあまり頬に涙が伝う。この娘は天が使わした女神様に違いない…。

 「おにいちゃん、いいよう、いいよう、すごいよう、くうう、おにいちゃーん。」

 なんと心地よいこの言葉の響き。

 「むふふふ、ようし、ようし、エイコちゃんはさっきよりも、もっともっと気持ちよくイくことができるんだよ。そしてイった瞬間に大人にもどっちゃうよ。それもとびっきり淫乱な大人の女になっちゃうんだ。むふう。」

 規則正しく、しかし執拗にうちつけてくる西川の腰のうごきに暎子の身体はますます上り詰めていく。

 「はあう、きゅうん、おにいちゃん、い、い、いっちゃうよう、エイコタン、またイっちゃいそうだよう。どうしようぅ、はあ、はあ、はあん。」

 「イってもいいんだよ。ものすごく気持ちよくいけるからその快感に身をまかせるんだ。」

 「は、あ、あ、ああああ、ああああ!!!!く、く、くうううううううう…。」

 その瞬間、暎子は身体全体をこわばらせて絶頂に達した。

 「あくう、あくう、あく…。」腰がガクンガクンとかってにのたうってしまう。

 頭は真っ白で何もわからない。ぼーっとした目の焦点があってくるまでには相当の時間を要した。

 ふと我に帰った暎子の大きな目に心配そうに見つめる西川の顔が次第に像を結んでくる。

 「あ、西川さん…。わたしどうしちゃったんだろ…。あふん、なんだかキモチイイ…。」

 「暎子ちゃん、大丈夫?」

 「なにが?うふ、それより…」

 がばっと起き上がった暎子は淫靡な笑みを浮かべながらいきなり西川を押し倒す。

 「もっといっぱいいっぱい、気持ちいいことしなきゃ。ね。」

 西川のちん○をすばやくシュシュシュとしごきあげて勃起させるととっとと挿入してしまう。

 「きゅいっと。ふううう、やっぱ、生ちん○はいいわぁ。きゅ。きゅ。きゅ。」

 騎乗位ではげしくまぐわう暎子。白くてふんわりとふくらんだ胸も上下に大きく揺れている。

 「ふわおおおおお。」いきなりの暎子の上からの攻めに西川は目を白黒させる。

 「ああ、はあ、はあん、くううん、西川さんのちん○、なかなかいいわよ。あん。うん。」

 いやらしく腰を上下させながら暎子は可愛い声であえぎ始める。

 「ああ、ああ、むふ、むふ、すげーキモチー!!こんなのはじめてだよー!!むふむふふー!!あ、でちゃいそ。」

 「あん、わたしもっといっぱいイきたいんだからあ、あ、あ、ああん、だめん…。出してもいいけど、萎えちゃだめぇ、ぬいちゃいや〜!」

 「むふ、むふ、しあわへ〜。」

 理想の美女にぐっちょりねっちり犯されるという至上の幸福に西川はとろけきっている。



   カズはカードを使い雪枝を催眠状態にしたのはいいものの、どういう暗示をあたえていいのかまったく思いつかない。

 「えっと、えっと、雪枝ちゃん、雪枝ちゃんは、とってもいい気分になる。気持ちいいよ、それから、…それからどうしよう…。えーと、雪枝ちゃんはとってもスケベになります。目を覚ますといつもの真面目でかわいい雪枝ちゃんと違う、もうひとりのスケベで積極的な雪枝ちゃんが現れるよ。そして大好きなエッチなことをいっぱいしちゃうんだ。はい!目を覚まして。」

 なんとか苦し紛れで暗示を入れ終えてほっとするカズ。

 「んん?あれ?」雪枝がそのぱっちりとした目を開ける。

 目を覚ました雪枝はじっとカズの顔をみつめている。

 「えへ。」

 雪枝はいたずらっぽい笑顔を見せる。

 「ボク、カズとエッチしたいなあ…。」

 カズの「もうひとりの雪枝」という暗示がきいたのか今までの雪枝と全く違うHな「ボクっ娘」人格が誕生したようだ。

 雪枝は少年のように無邪気だが妖艶な表情で髪をかきあげながら上目遣いでカズを挑発する。

 いままでの雪枝とはまったくちがうコケティッシュな雰囲気にカズはのまれてしまう。

 「うふふ、ボクのマン○みせてあげよっか。どう?」

 「うう…。」カズは何も言えずただ首を縦に振るばかりだ。

 「じゃあ、みといてよ。よっこいしょっと。」雪枝は立ち上がってジーンズのボタンをひとつずつはずしていく。

 そして、やや乱暴にずぼっとジーンズをおろすと下半身はパンティだけとなる。

 スット伸びた健康的なキレイな脚だ。

 カズの目は釘付けになっている。

 「ふふ、どう、ボクのカラダ。ちょっとサービスしちゃおうっかな…。」

 雪枝は腰をくねくねとふると脚をおりまげストリップ嬢のように踊り始める。

 床に尻をつけ脚をたかだかとあげて両手でいやらしくさすり上げながらじっとカズをみつめた。

 「あは、カズよだれ流してる。うふふふ。」

 「ああ、雪枝ちゃん…、いいよう。」

 「ほらパンティも脱いじゃうよー、きゅ、きゅ、スルッ。ほら取れた。」

 さらっと何の迷いもなくパンティを脱ぎ捨てて股間をあらわにする雪枝。

 「ぶ。」

 「ああ、カズったら、ボクのマン○みてチン○たててる。いやらしいんだあ。」

 カズの目は雪枝の身体をみつめたまま固まっている。

 「ここをこうやってキュッキュッってすると、あはん、すごく気持ちいいんだ、うふふふ。」

 「雪枝ちゃん、ああ…。」

 「じゃあ、もっとよーく見えるようにしてあげるね。ほーら。」

 しゃがみこんだままで大股を開き指で陰唇をぐっと開く。中が丸見えになる。カズの興奮度はさらに高まる。

 「あはははあ、ボクのマン○みてカズのチン○がびゅんびゅん動いてるよ。おもしろーい。」

 「ゆ、雪枝ちゃん。たまんねえよう…。」

 「うふ。」

 股を開いて局部をカズにみせつけていた雪枝はまったくなんの前触れも見せずいきなりいきりたったカズのチン○にむしゃぶりついた。

 「いくよー!ぱく、はもも、はも、はも、しるるるるるるるる、ずるちょんずるずずずずずず、ちゅぱぱちゅぱちゅぱれろんれろんれろろろろろろろろろろろろろろろちゅるりんちゅるりん、ちゅば!!」

 「ふわ、は、うう、く、そんな、そんな、きもちいい、きもちいい、あ、あ、でる、でちゃう、ぴゅるるるるる…。」

 「ちゅっぽん、へ、やったあ、秘技、秒殺フェラ、きまりいい。どんなもんだい。」

 「う、う、びゅ、びゅ…。」

 カズはあまりの気持ちよさに空中に向かってまだザーメンを放出しつづけている。

 「ボク、チン○の先から精子が飛び出しているのを見るのが好きさ。」

 雪枝はカズのチン○すれすれまで顔を近づけ好奇心いっぱいに目を見張って射精の様子を見ている。

 「う、う、ぴゅるる、ぴゅる。雪枝ちゃんの鼻息がかかって気持ちイー!もう止まらないよう。どうなっちゃったの、俺のチン○…。」

 「あははは、かーわいいー。おーよしよし。」といいながら小鳥をなでるようにビクビクとまだ動いているカズのチン○の先をなでる雪枝。

 「うわ、そんなとこなでないでよぅ、今敏感になってんのにぃ…。ああ、もう出し尽くしちゃった感じ。もう勃たないよう。」

 出すものはすべて出し尽くしてピクピクと痙攣しながらうなだれていくカズのチン○。

 「カズは元気だから大丈夫だって。じゃ、待ってる間、今度はボクをきもち〜くさせてぇ。」

 「う、うん。」

 「上に着てるのもカズが脱がしちゃってよ。はい。」

 両腕をひろげて雪枝はカズが脱がせてくれるのを待つ。

 カズは仕方なくひとつひとつボタンをはずし、シャツをぬがせブラジャーをとり雪枝を全裸にしていく。

 雪枝はうれしそうな顔をしてただ立っているだけだ。

 「ボクさあ、乳首が性感帯なんだ。早くなめてよう、カズ。」

 「う、ようし…。」さっきの復讐だ。こいつを一瞬でイかせてやる。防戦一方のカズはここで挽回してやろうと力が入る。

 「ぶちゅう。ちゅちゅちゅちゅ、こりこりこり。」カズはすごい勢いで雪枝のかわいいバストにむしゃぶりついた。

 「あ、ああ、あん、いたい、いたいよう。こら!カズのへたくそー!!そんなんじゃ感じないよう。もしかして童貞かよ?」

 「そ、そんなこと、ねえよ。ちょっと力がはいっちまっただけだよう。」

 「ううん、もう。最初はやさしく舌でなめあげて。そう、そーっと、そーっとだよ。ボクはかよわい女の子なんだから。」

 カズはしかたなく雪枝の指示に従う。

 「あ、あ、あ、ああ、そう、いいよ、そんなかんじ、あ、ああん、あくぅん…。」

 呼吸が荒くなり声がしだいにイロっぽくかわってくる。いくらボクっ娘といってもあえぎ声はかわいい女の子だ。

 「はあ、はあ、はあ、いいよ。カズ、きもちいい。空いた手でもう片方のちくびも…、そう、そうだよ、あ、ああああ…。」

 カズもようやく調子に乗ってくる。

 「ぺろ、ぺろ、ぺろんちょ。ちゅ、ちゅ…。」

 「ああ、あは、あはん…。」雪枝は目を閉じて頭を左右に振り完全に感じ入っている。

 「ぺろ、へへ、なんだい、感じやすいんジャン、雪枝ちゃん、ぺろ。」

 自分の舌技で雪枝にエロエロな声をあげさせてカズは少し自信をとりもどす。

 そういえば暗示をかけて操っているのは自分のほうなのだ。

 「ほーら、雪枝ちゃん、俺が3つかぞえるとイっちゃうぞ、ぺろ、1,2,3!!」

 「ああ、あ、あ、ああああああああー!!」雪枝のかわいいエクスタシーボイスにカズは興奮しつつガッツポーズをとる。

 「ようし!!」

 「うふ、カズ、気持ちよかったよ。あは、おっぱいだけでイっちゃった。ボクこんなの初めてだなあ。ところでこっちはもう大丈夫かな。ぎゅ。」

 「いて。」いきなり雪枝にチン○を握られて思わず声を上げるカズ。

 「なんだよ。まだふにゃふにゃじゃん。」

 「まだ20分もたってないんだよ。そんなに簡単に立ち直れないよう。」

 「しゅ、しゅ、しゅ。ほんとだ。しごいてもピクっともしない。つまんないの。もっと他の人いないの〜?」

 「そんな事言わないでさあ、へ、へ、へえ、じゃあ今度は雪枝ちゃんのマン○なめてあげるからさあ…。」

 「うん、いいよ、ほら。」なんのてらいもなく雪枝はパカっと股を開く。

 ぐっと顔を近づけるカズ。目と鼻の先で雪枝の性器がカズを誘うように熱気と香気をたなびかせている。

 「ううう、ぺろ。おいしい…。感激ィ…。」外陰唇をそっと舌で舐めあげるだけでなんともいえない満足感が体中に満ちてくる。

 「う、ふうううん…。」

 「雪枝ちゃんはじわじわ感じてきちゃうよ。たまんないよ〜。ぺろぺろ。」

 「あ、あ、くぅん…。」

 ふたたび可愛いあえぎ声が漏れ始める。

 「こんな可愛い顔してんのになんてやらしいマン○だ、これは。たまらないなあ。ぺろ、舌をもっと奥まで入れちゃうよ、ぬろぬろぬろ…。」

 「はあああああ!!カズ、いいよう!!」雪枝は頭を抱えてよがりだす。

 溢れ出す愛液をうけとめながらカズの舌は奥へ進もうとする。雪枝の膣内はうねうねとそれに反応する。

 「ぬろぬろ、じゃあ、またイっちゃってもらおうかな。雪枝ちゃん、俺がクリちゃんをぎゅっとつまむと気持ちよくイっちゃうよ。そして今度は気持ちよすぎて失神しちゃう。いくよう、きゅ。れろれろ。」

 「あ、かはぁ、く、く、く、ふぅ…。ぴゅーぴゅぴゅー。」

 真っ赤な顔をして雪枝が身体をこわばらせると股間から噴水のように水がふきだした。

 雪枝はどうも潮吹き体質だったようだ。潮を吹き終えると、数秒後には身体全体から力が抜けてぐったりとなってしまった。

 「ふう、ふう、ふう、すげえなあ。こんなにいっぱい潮吹いちゃって。顔と肩にかかっちゃった。こんなに可愛い顔してんのに超エロエロなんだもんなあ。催眠のせいなのか、本当は雪枝ちゃんもともとエロいのか…。でも寝顔もいいなあ…、ずーっとみていたいくらいだよう。」

 雪枝が目を覚ますまで5分ほどかかった。

 「んんん?うふふ、さっきのはよかったよ。カズ。うふふふ…。うふん、やっだあ、カズさんたらあ…。あんなに無茶したら、雪枝こわれちゃううん…。」

 雪枝が急に女の子っぽく上目づかいの甘え声でささやきだした。

 変化球の後の高速ストレートのように、これがカズのツボにずぼっと決まる。

 「か、かわいい…。たまんねぇ…。」股間がむくむくと元気を取り戻す。

 「えへへ、立った、立った…。」

 雪枝は微笑みながら物欲しそうに指をくわえてじろじろとカズの勃起したチン○を見ている。

 カズは何かいやな予感を感じる。

 「な、なに見てんだよう。」

 「いや、もっかいフェラしたいなあって…。」

 「じょ、冗談じゃねえ。またやられたら俺、確実に死んじゃうよ。それよりイレさせてくれよ。」

 「いいよ。でもちゃんとしてくれよ。ボクの処女をカズに捧げるんだからさ。」

 雪枝はあっさりと言い放った。

 「ぶ。ま、ま、ま、マジっすか?いいんすか?いただいちゃって、え?」

 「うふふ、何そんなに興奮してんのさ。さ、やんなよ。カパ。」雪枝が股を開く。

 「う、う、う、んじゃ、え、遠慮なく…。」

 今度は最大のデリカシーをもって指先でそっと雪枝の局部をなで上げる。

 「ふううん…。」可愛い声。息遣い。すこしピクっとうごく身体の反応。

 何もかもがカズの気分を最高潮に盛り上げてくれる。

 カズは雪枝の髪を何度かなでつけて、そっと股間に自分のチン○をあてがうと、ゆっくりと腰を押し出していく。

 「ぐ、ぐ、ぐうう、最初はちょっと、キツい、かな?」

 「あ、ううん、やさしく…してね…。」消え入るようなかすれ声で言われてカズはさらに大興奮。

 「ふ、ふ、ふわああ。や、やべえ、もうちょっとで漏らすとこだった。いれ…ちゃうよ…雪枝ちゃん。」

 雪枝がコクンとうなずく。

 「ぐうううう…。」

 「は、あぐうう…。」

 「はいったあ…。いたくない?」

 「うん、大丈夫だよ。ありがと。カズ。」にっこり笑う雪枝にカズはそっと口づけする。

 「んじゃ、うごかすぜえ、うんしょ、くい、くい、くい…。」

 「はあ、あ、あう、いい、いいよう。やっぱ本物はぜんぜんきもちぃ〜よう。」

 「くい、くい、はあ、はあ、本物って、はあ、ニセモンは、じゃあ経験あんのかよ、はあ。」

 「あ、ああん、ローターとか使ってぇ、オナったりもする…フェラチオはバイブで練習したしぃ…はあ、ああ、そこ、いい…。」

 「ふう、はあ、ローターなんかより百倍キモチイイ思いさせてやっかんな、いくぞう、ぐいぐいぐいくいくいくい…。」

 カズは気合を入れてピストン運動をはじめる。

 「ああ、ああ、ああ、ああ、ああああああ…。」乱れ始める雪枝。

 「はあ、いい、俺、今、雪枝ちゃんの中に入って動いてんだ…。夢みてえ…。はあ、はあ。」

 「あくぅん、ああ、カズ最高だよう…。あふ、あふ、あふう。」

 雪枝のほうからも腰を動かし始める。最初は遠慮がちだった動きも次第に大胆になりやがてカズを圧倒するほどの激しさに変わってくる。

 「うわぉ、すげ、すげ、雪枝ちゃん、すげえ、ああ、わおー。え、なに、なにすんの。」

 見かけによらぬ強い力で雪枝はカズを押し倒して自分が馬乗りになった形になる。

 「くいん、くいん、はあ、ああ、いい、いいわ、くいん、くいん…。」

 「あ、あおう、そんな、初セックスでいきなり騎乗位なんて、おおおおお、なんてヤらしい腰のうごき、ああ、すげええ…。」

 より強い刺激を求めて左右上下に雪枝の腰がグラインドする。雪枝の攻めにカズは悲鳴を上げっぱなしだ。

 これではどっちが初体験だかわからない。

 「雪枝ちゃん、出る、出ちゃうよう…。」

 「はあん、だめええん、もうちょっと我慢してえ、ボクももうちょっとでイきそうだからあ…。」

 「そんなこといっても、そんなに激しく腰振られたら、あ、あ、あ、だめだあああ!!!!」

 カズが雪枝の中でドクドクと射精し、果てる。

 「はあ、はあ、もう!!もうちょっとでイけそうだったのにぃ。」

 「ごめんよう。でも、雪枝ちゃんのマン○が気持ちいいから、まだ萎えてないぜ。もうちょっとイけそうだよ。」

 「じゃああ、今度はカズがバックからボクを攻めるんだよ。はい、開始!」

 雪枝は今度はよつんばいになってカズに尻をむけた。

 「ふうう、わかりましたよう、ほうら、ずぼぼぼ…。」

 「あ、あふうん…。さあ、ぼやぼやしないで早く突いてくれよう…。もうちょっとなんだよう。あ、あはん…。」

 「ひいー、きつい、でも、キモチイイ…。」

 カズはもう雪枝に催眠をかけていることなど全く忘れてしまっていた。



   カズがボクっ娘雪枝と何ラウンド目かをくりひろげているとタケシがゆかりを後ろから犯しながら声をかけてきた。

 「はあ、はあ、カズ、どうだ、そろそろ相手を交代するか、はあ。」

 「へえ?交代?おれがゆかりさんとスルってことっすか?」

 「そうだよ。今度はおめえがゆかりをたっぷりとイかしてみな。そのかわり俺がその子をかわいがってやる。」

 「い、いいんですかあ!?俺が?ゆかりさんとぉ?信じらんねえ…。」

 「いいってことよ、今日は無礼講だぁ。ゆかりには誰のちん○でもよろこんでくわえこむ淫乱になる暗示をあたえてあっから。おれも、まあ、ちっとは若いコも食っときてえからヨ。いいんだろ、カズ。」

 「はい。はいはいはい、そりゃもうよろこんで。じゃ、せーの!」

 カズとタケシが同時に引き抜いて場所を交代する。

 ぬるるん。

 「いやーん、タケシ、抜いちゃだめえ、早く入れて〜。」

 「へへへ、ゆかりさん、今度は俺が相手ですよぅ。」

 「あふん、あん、カズちゃん、カズちゃんでもいいからあ、早くう、早く入れてえ。」

 「ああ、ゆかりさんが腰振って俺誘ってるよう。興奮するぜええ!!」

 カズは感激に打ち震えながらゆかりの後ろからグイっと挿入する。

 「ぬるん。」

 「はあん。」

 「ああ、いい。まさか、ゆかりさんと出来る日が来るとは思わなかったなあ。すげえや。クイクイクイクイ…。雪枝ちゃんとはまた違った何ともいえない気持ちよさ…女の子はやっぱりひとりひとり違うもんなんだなあ。うう気持ちいい。でも、うれしいなあ…。オレ、ゆかりさんで何回もオナってるぐらいなんだよなあ。うううう。感激イ、クイクイ。」

 「ああ、カズちゃんのって、すごおおいいい…。タケシもイイけどカズちゃんもいいよう、お、おおおおおううううう。」

 「ゆかりさん、もっと激しく行きますよう。」

 「はああん、きて、きて、ガンガンきてええええええ!!!!」

 ゆかりも新しいちん○の刺激に再び激しくもえあがっているようだ。



   「よう、よろしく頼むぜ。」タケシが雪枝の腰を後ろから抱えて声をかける。

 「あは、今度はちょっとイケメンのおニイさんだあ。うふふ、カズよりおいしいかなあ。」

 「おお、入れてもいいか。」

 「じゃあさ、おニイさんちょっと仰向けに寝っころがってよ。うわあ、ちん○でかいじゃん。ボクのに入るかな。あはは。じゃ、ちょっと味見。ぱく…れろれろ…。」

 「お、おおおおお、おおお!」タケシも雪枝の秒殺フェラの洗礼をうけるが何とか耐え切ったようだ。

 「うふふふ、頑張ったね。じゃあ、つぎはマン○だ!!ぬぽぽ!」

 雪枝は上からしゃがみこんで自分の股間にタケシのちん○を挿入しはげしく騎乗位セックスを始めてしまう。

 「くう、いいぜ、すっげえ刺激的だあ…。」

 「くい、くい、くい、はあ、はあ、はあ、デカいよ、こすれるよう、前カベにぐいぐいこすれて超キモチイイよう…。あふううん。」

 「おい、今度はこっちからつきあげるぜ、そら、ズン、ズン、ズン…。」

 「はあん、すごい、さきっぽがボクの子宮にコンコンあたってすっごいきもちぃーよぅー、あ、あ、あくぅう…。な、なんてイイんだぁ。あう、キタぁ…。」

 雪枝が3回イってからやっとちん○を引き抜く。

 「うわあ、まだこんなに固くてビンビンだあ、なんか見てたらまたムラムラしてきたよう。」

 熱い目でタケシのイチモツを眺めていたが何を思ったか、いきなり肛門に挿入してしまう。

 「おい、いきなり何すんだ。う、う、なんだこの締まり方は。ちぎれそうだぜ。」

 「ぐううう、やっぱり、こっちも、いい。この腰の抜けたような感じがたまんなーい。」

 チン○をしっかりと肛門にくわえ込まれたタケシは2回射精し、雪枝を5回イかすことでやっと解放された。



 雪枝との一戦を終えたタケシは川口と西川にも声をかけようとしたが、二人とも自分の相手に夢中になって振り向きもしてくれない。

 「ああ、うう、ヤリ子〜。ああ、すげえしまる。また出るう。ぴゅ。ぴゅ。」

 「え、エイコちゃんのお尻のにおい、いいにおいだよう。くんくん…。」

 「あーあ、二人とも目が半分いっちまってるぜ。こりゃ、あとがこわいな。っつーか俺もゆかりをもとに戻したくなくなってんだけどな…。」

 結局タケシはふたたびゆかりのところへもどり濃密な愛の時間をすごすことにした。



   体中で幸せを噛みしめている男たちの思いとは裏腹に時間は刻々と過ぎていく。

 精根尽き果てても、互いに抱きしめあい、まさぐり合って愛をたしかめあう4組のカップル。

 やがて夜が明けようとしている。



   「エイコちゃーん。もう一回キスしよ。」

 「うん。ちゅ。」

 「ちゅちゅ…。」

 「いつまでも…、いつまでもこうしていたいよう…。」西川のつぶやきに男たちの胸がしめつけられる。

 そしてついに最後のときが訪れた。



 女たちの顔から突然いっせいに表情がきえた。男から離れ無表情なまま立ち上がりそれぞれシャワールームへとむかう。

 シャワーからあがると服を着て化粧をし身だしなみを整える。

 そして男たちを振り返りもせずにすーっと部屋をでていくのだった。

 「お、おい…ゆかり。」タケシが声をかけてもまるで反応しない。

 かなり深い催眠状態のようだ。

 男たちもあわてて服を着て表へ飛び出す。

 女たちはゾンビのようにゆっくりと道を歩いて遠ざかっていく。

 意識のないまま帰宅し、そのままぐっすりと眠り込み起きたときには何があったのか何も覚えていないということになるのだろう。



 女たちの後姿を残念そうにみおくる4人。

 「あーあ、いっちまったあ。これでおしまいかあ。おしいなあ…。」

 「いいじゃねえか。2度と味わえねえくらい、いい気分だったろ。」

 「まあ、そうなんスけど…ああ、雪枝ちゃん…。そうだ、このカード見せたらもしかしたらもう一回ぐらいどうにか…。」

 カズが催眠カードをあわてて取り出してみる。

 するとどういうわけか印刷された模様が消えて真っ白なカードに変わっていた。

 「ありゃりゃ?」



   4人が驚いていると突然、

 「どうもー、お楽しみいただけましたでしょうか。」

 不意に、スーツをきた少し軽薄そうな若い男が4人に声をかけた。

 「うわ。びっくりした。あ、あんた誰?」

 「申し遅れました。私、マインドコントロール社の佐藤と申します。どうもー。」

 「おう、あんた営業の…。」

 「どうも、沢木様、お世話になっております。さっそくですが…。」

 「ああ、支払いだな。ほれ。」

 タケシは財布から札束を取り出し男に渡した。

 佐藤は札束をすばやく数え上げてバッグの中にしまいこむ。

 「ありがとうございます。こちら領収書になります。」

 そして少し声をひそめタケシだけに聞こえるように「それから、こちらが例の物で…。」とささやくとこっそりと封筒を手渡した。

 「ああ、すまねえな。今回で催眠のすごさは十分に見せてもらったよ。あんたんとこにたのみゃ間違いねえってことだな。」

 「おそれいります。今後ともよろしくお願いいたします。」

 佐藤は集金も兼ねて顧客の監視に来ていたのだがついでに営業活動もおこなっているようだ。

 「どうも、みなさん。今回はご利用いただきありがとうございました。いかがでしたでしょう私どものサービスは。」

 「ああ、最高だったよ。でもなあ、1回限りはねえよなあ。何とかなんないのぉ?」

 「はあ、はい、それはもう言っていただければいくらでもご相談に応じさせていただきます。」

 「え?そうなの?」

 佐藤は薄いパンフレットと名刺をタケシ以外の3人に手渡していく。

 「御用の節は、こちらまでお電話いただければ…」

 3人は申し合わせたかのようにいきなり佐藤の肩や腕をがっちりと三方からつかむ。

 「あ、あのさあ、あ、ま、立ち話もなんだから、ちょっとお茶でも飲みながらゆっくり説明して欲しいなあ。佐藤さん。」

 「は、はあ。いてて、そんなに強くつかまなくても大丈夫ですよう…。あいて。」

 3人の目は真剣だ。

 「タケシさん、いいっしょ?」

 「ふん、まあ、ゆっくり話聞いてこいや。俺もあとで行くからよ。」

 3人の男たちは佐藤をがっちりつかんだまま、近くのカフェへと入っていった。

 一人残ったタケシは黄色い太陽のまぶしさをさけるためサングラスをかけると、物憂げにタバコをふかす。

 「ふうう、へへ、ゆかり、おめえをふっきれるかとおもったが、ますます離したくなくなっちまったぁ。まってろよ、ぜってぇ俺のもんにしてやっからよ。」

 タケシはさっきもらった封筒の中から取り出したMC社の「愛の洗脳コース」の見積書を食い入るようにみつめるのだった。

 

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